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【プレイ日記その3】晒しあげられた初経験【牧場婚活】

公開:2020年04月17日(最終更新:2020年04月25日)

みなさん、こんにちは、アプリビレッジのもりすかだ。

前回はゲーム内で初めて話せる女の子「紗理奈(仮名)と友だちになり、楽しい時間を過ごしたという話だった

しかし、紗理奈は自分の完全上位互換である愛梨(仮名)と私が親しげにしていることに嫉妬したらしく、突如として暴言を放ち、大暴れを始めてしまう。そして、紆余曲折あって、私は全板(全プレイヤーに向けて書き込みできる掲示板)に悪徳人物として晒されるというとんでもない事態になっていた。

誰とも交流を持つことなくたくさんのネットゲーム、スマホアプリをやってきた私だけに晒されるというのは初めての体験だ。その話を聞いたとき、呆然となってしまったのを覚えてる。大暴れを始めた紗理奈、これ以上揉めるのが嫌で精一杯考えた結果、ブラックリスト(ブラリ)&掲示板の削除を行ったが、おそらくそれが彼女の逆鱗に触れてしまったのだろう。

全板に書き込まれていることは、事実に基づいていない勝手な妄想による誹謗中傷の書き込みで、私と話したいために大騒ぎしているのは明らかだ。立ち向かって話をすれば、わかってくれるに違いない。

だけど、悪意のまま話を進められて、私が本当に悪者に仕立て上げられてしまったら、もう二度とこの牧場婚活にログインなどできなくなるだろう。そう思うと怖くて立ち向かうことなんてできなかった。

いや、そうでなくても、日陰で目立たないところが居場所だった私には、誰かの悪意によって公衆の面前に立たされるということにたまらない恐怖を覚えてしまう。こんな状況では余計なコトを言って墓穴を掘ってしまうのが関の山だ。

だったら、放置しておけば、そのうち紗理奈も飽きてやめてくれるに違いない。と若干甘く考えていたところもあった。しかし、ネットゲームにおいて、黙りは真実と取られてしまう。つまり、イコール悪だ。時間が経つにつれ、紗理奈の仲間をするような書き込みも少しずつ増えていく。

これでは完全に冤罪だ。何もしてないのに、私が本当に悪いことをしているかのようだ。せっかく愛梨をふくめ、何人かの女性たちと多少なりとも話せるようになって、この「牧場婚活」が楽しくなってきたところなのに、こんなことでやめないといけないのか。

やめないですませるには、今さら公衆の面前で紗理奈と戦って論破しなければいけない。この場合、仮にどうにか紗理奈を論破できたとしても、今度は女のいじめる性格の悪い男になる可能性を秘めている。女にケンカを売られた場合、手を出そうが出しまいが負けることが確定してしまう。

だったら、放置しかないが、すでに愛梨にも知られていることだし、いずれ他のフレンドたちにも知られてしまうだろう。さらにここまで悪名高くかかれていると、彼女たちが私と今と変わらず付き合ってくれるのかいささか疑問だ。

やはり、このままアプリを消して、二度と牧場婚活に近づかないのが一番ではないだろうか。もともと誰とも話をせずにボッチで遊んでいたのだから、元の生活に戻るだけだ。ここでの出来事を夢だったと思えば、なんも哀しくなんかない。

そう自分に言い聞かせると、胸が苦しくなり、涙が零れてきた。たったの数日ではあったが、誰かと触れ合って会話ができる牧場婚活にすっかりと愛着を持っていたようだ。やめたくない。だけど、他にいい方法なんて何も思いつかない。

そんな時――

「なにかあって悩んでるなら、話聞こうか?(´∀`*)」

絶望の淵にいた私の元に届いたのは、愛梨からのメッセージだった。逃げるか戦うかしかなかった選択肢にもう1つの道を感じた。

この牧場婚活では、基本的にプラバシーはなく、誰かが話していることはブラリに入れられていないプレイヤーなら誰でも読むことができる状態にある。

あのまま、私が紗理奈の話を聞き続けていたら、きっと多くの人が愛梨への中傷を目にしたことだろう。中傷の全てを本気にする人はいないかも知れないが、文句を書かれている人と積極的に交流を持とうなどとは思わないはずだ。

それでは、どう考えても理不尽すぎる。愛梨は何も悪くない。私に優しくしたという理由だけで私の掲示板に愛梨の文句は書いて欲しくなかった。そんな理由から紗理奈をブラリ、そして、その掲示板の削除。それが紗理奈を刺激するには十分すぎた材料なのだろう。

私がこの牧場婚活から去ってしまえば、次に狙われるのは愛梨かも知れない。ならば、やっぱり愛梨に相談して、一緒に対策を考えた方がいいのではないだろうか。

しかし、そのためには問題がある。誰にでも見える掲示板とは言え、愛梨が紗理奈の書き込みを読んでいるとは限らない。そうであれば、私が状況を話すことで、愛梨が嫌な思いをしてしまうのは確実だ。知らないなら知らない方が良いのではないだろうか。

愛梨に嫌な思いをさせることなく、私が大人しくこのゲームを去り、愛梨に被害がでないように祈るのか、それとも愛梨に嫌な思いをさせてでも、紗理奈と戦うかだ。

私はライトノベルの主人公のような気分で真剣に悩んでみた。どちらが男としてカッコいいのか。すぐに結論は出た。

愛梨に全てを言ってしまおう。全板であれだけ大騒ぎされていては、全てを隠すことは困難だろうし、私が言わなくても愛梨の耳に入る可能性だってある。だったら、私が自分で話してわかってもらった方がいい。

それにもしかしたら力を貸してくれて、一緒に困難に立ち向かってくれるかも知れない。他力本願でめっちゃかっこ悪いが、女の子と一緒に困難に立ち向かうなんてラノベのような展開、人生で今までに一度もなかった。これはもっと親しくなれるきっかけではないだろうか。

愛梨に話があることを伝えると、誰も来ない場所を用意してくれるとのこと。愛梨のサブキャラに「友だち申請」をしてもらい、その部屋に行ってそこで掲示板を立ち上げ、彼女を待った。

そこに愛梨のサブキャラがやってくる。メインと同様にレベルも高く、アバターも可愛らしく飾り付けられている。メインだけでなくサブキャラにも力を入れているところから、愛梨がスゴイプレイヤーなのは察しがついた。

時間を無駄にするわけにもいかず、今までに起こった出来事を順番に愛梨に話していく。時折質問を入れながらも全ての出来事を聞き終えた愛梨はゆっくりと返事を書いてきた。

「なるほど、話はわかったよ」
「ごめんね、愛梨、嫌な気分にさせて……」
「え? なんであなたが謝るの? 悪いのは全部その子だよ」
「それはそうだけど、俺が彼女と親しくしなければ、愛梨が文句言われることなかったのに」
「まあ、このゲームには色んな人がいるからね。気をつけなきゃいけないところであるね」
「うん……わかってる」
「なんにしても、悪いのはその子。ちょっとフレンドに相談してみる」
「……え?」

にこやかな顔文字を残し、愛梨はその場を去った。一緒に戦おうと思っていたが、愛梨は自分だけで紗理奈の問題に立ち向かう気なのか。いや、きっとそうなのだろう。あまりにも男前な対応に惚れてしまいそうだった。望んだ展開とは違ったが、彼女に話をしたことで気分がスゴく楽になった。

それから数時間後、愛梨から連絡が来る。紗理奈がみんなに説得されて板を消して、全板を立ち去ったらしい。ビックリした。本当にビックリした。あれだけの嫌な出来事をこんな短時間であっさりと解決してくれたのだ。こんなことなら、あんなに悩むことなく、愛梨に相談しておけばよかった。

愛梨に感謝を告げると、全部フレンドたちがやってくれたと言う。愛梨が直接話しても良かったけど、それだと絶対に紗理奈が冷静になれないからと、フレンドたちに言われて、全てを任せたようだ。実に見事な手際、そう言えば、愛梨は紗理奈の完全上位互換であったことを思いだした。

今回の件で、紗理奈が学ばなければならないことは、新人プレイヤーの私には仲間はいないが、その周りには誰かしら助けてくれる親切な人がいるかもしれないと言うことだ。あとは、愛梨は絶対に敵に回してはいけない存在ということだろう。

「解決して良かったね(´∀`*)」

やる気のない愛梨のいつもの顔文字つきのメッセージではあったが、今日はその顔文字が何倍も眩しく見えた。これってもしかして、もしかしてだけど、いや、もしかしてなんかじゃない。顔も本名も知らないアプリだけの付き合いの愛梨に、本気で恋をしてしまったような気がした。

次のエピソードへ続く >>

後書き

様々な出会いを楽しめる牧場婚活は、今日も今日とて、誰かと誰かが出会い、別れを繰り返している。アバターのイラストが気にくわなくても、ゲーム性はハッキリ言って皆無(個人的な意見です)でも、見知らぬ誰かや素敵な異性とチャットをすれば、全ての欠点がどうでもよくなるほど楽しめる。

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