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【プリコネR】第2部-第3章「嵐のはじまり」メインストーリーのあらすじ・感想・考察

公開:2020年08月20日 (最終更新:2020年12月13日)

第10話「繰り返される追憶」

主人公は不思議な夢を見ていた。ここは自分が通っていた学校らしい。頭の中に色々な記憶が流れ込んでくる。まったく暮らしたこともない場所で、楽しく過ごしている日々。そして、その中で晶に出会い、ゲームを始めるように言われたコトをぼんやりと思い出す。すると目の前にいる女性が、自分の母はあなたの母だと告げた。

主人公がネネカの新薬を飲み、眠りについてから一昼夜が経過している。主人公のベッドの横には、キャルとユイ、ヒヨリが座っている。どことなく他人行儀ながらも、なんとか会話を繋いでいると、なんの前触れもなく、目の前にいきなりカリザが姿を現す。

そして、いきなり、ベッドに向かってカリザが攻撃を放った。空を切り、シーツが派手に飛び散る。だが、そこに主人公の姿はない。主人公が寝ているぽく端切れ布を入れておいただけだった。

悔しがるカリザにキャルがひどい罵声を浴びせてバカにする。怒ったカリザがアゾールドの名前を呼ぶと、アゾールドも急にそこに現れた。

アゾールドは主人公を探すために悠々と部屋を出ていく。後を追いたいところだが、カリザが邪魔をしてくる。さきにカリザを倒す必要があるようだ。

第11話「万能人形」

その頃、サレン救護院では、キャルから交戦を知らせる通信が入ってきた。カリザの襲撃を予測していたコッコロたちはレイのアイディアでサレン救護院に身を潜めている。

交戦の報せはペコリーヌにも届いており、「王宮騎士団」を率いて城からやってきてくれる手はずだ。普段ならそれで安心できる状況だが、主人公のプリンセスフォームの力を使わないと、まともに戦えない相手。主人公が目覚めるまで守りきれるかが勝負の分かれ目だ。

敵に気づかれる前に食事をすませておこうと準備をしにいく、面々。主人公の前にはコッコロとレイだけが残った。鋭い眼光でレイが、料理を手伝いに行ったシェフィを見ていたことに気づいたコッコロは声をかける。

コッコロの質問に対して、レイはソルの塔で見つけた小さなクリスタル破片と髪の毛を取り出した。それはまぎれもなくシェフィの髪の毛。それがクリスタルの中に閉じ込められていたように見える。レイはソルの上層階で見たことを口にした。

耳をつく警告音が流れ、機械的な声が響く。クリスタルの破片が点滅し、空中には文字が浮かんでいた。「記憶修復措置を実行」「記憶修復措置に失敗」が繰り返される。だんだんと光も弱まっていき、「検体」「破棄」「アガトシフナ」などの単語が続いていた。

完全に止まり、近くにはどこかで見たことのある髪の毛を見つける。それがシェフィのものだと気がつくのに、それほどの時間はかからなかった。

レイはその検体がシェフィではないかと考えている。

破棄されるはずだった検体を誰かが意図して、主人公たちの前に落とした。ランファとの戦いの晩にシェフィを見かけた気がするのは、気のせいではなかったのではないとレイは不安な眼差しを向ける。【レイジ・レギオン】のスパイなのではないかと。信じたい気持ちはあるが、どこかで疑ってしまうとレイは正直に自分の気持ちを溢す。

その時、下から轟くような大きな音が響いた。

台所では料理を作っていたが、スズメが失敗をしてしまい、サレンは頭からミルクをかぶってしまう。とりあえず着替えに出るサレン、スズメはお風呂の用意をしに行く。床に零れたミルクはクルミとシェフィが掃除をする。ミルクがなくなったことで調理できなくなった料理を見て、アヤネはいろいろと手を加えていく。

そこで奇妙な音が聞こえて来た。

謎のゴーレムが急に入ってきて、アヤネの代わりに料理をしはじめる。最初は怪しんでいたが、ゴーレムが手を加えるといい匂いが漂ってきて、気がつけばスープが完成していた。おいしいスープができたことに驚いていると、不意に声が聞こえてくる。

どこから入ってきたのか、気がつけばアゾールドがいた。ゴーレムを「万能人形」と呼び、送り込んだ張本人だ。騒ぎを聞きつけたコッコロたちが台所に入ってくる。そして、サレンとスズメも戻ってきた。アゾールドの狙いはやはり主人公。戦いの意思を見せるとアゾールドの呼びかけに応え、万能人形が台所にたくさん入ってくる。いや、それはサレン救護院のあちらこちらから。すでに囲まれているようだ。

第12話「急転の夢、再起の幻」

主人公はまだ夢の中にいた。目の前には母と名乗る女性。だけど、自分の母ではないことはなんとなくわかる。その事を指摘すると、女性は悪びれもなく、その程度のことはわかる程度には自我が回復しているのか、と笑う。でも、100%ウソというわけでもなく、消滅した主人公の99.9%を復元したのは彼女らしい。

彼女の名は「ミネルヴァ」、国連直属のネットワーク保護団体「ウィズダム」によって作られたAI。今まで現実だと思っていたアストルムは架空の世界だと教えてくれる。以前、ムイミに似たような言われたことをなんとなく思い出していた。

今の改変されたアストルムでは、現実に戻る機能が失われており、全てのプレイヤーがゲーム内に閉じ込められている。誰もが昏睡状態のまま、アストルムから脱出できない現象を現実の世界では「ミネルヴァの懲役」と呼ばれているらしい。ミネルヴァの願いは、権限が失われてしまった今の状態からの解放だ。そのために主人公に力を借りようとしていた。

世界を元に戻すには、「ソルオーブ」を集める必要があり、すでに「トゥインクルウィッシュ」がいくつか持っている。そして、次に「黒薔薇の在処を――」と言ったところで、突然、ミネルヴァが苦しみ出す。世界のループを止めてくれと言った瞬間、世界が真っ白に染まった。

目の前がハッキリすると、見たことのある風景が広がる。

ランドソルのような街並みだが、無惨にも破壊されている状況。辺りを見回していると、笑い声が聞こえてくる。そこにいたのは、覇瞳皇帝だった。

この光景はまさに三ヶ月前に覇瞳皇帝と対峙した場面だ。違うことと言えば、もう一人の自分がそこでペコリーヌたちと一緒に覇瞳皇帝と戦っているところ。そして、覇瞳皇帝の強大な一撃が、主人公とそれを庇おうとするコッコロに直撃し、跡形もなく消えた。泣き崩れるユイ。怒りに任せて突っ込んでいくヒヨリとレイ。

だが、覇瞳皇帝の力によってあっと言う間に二人は消滅させられた。そして、キャル、ペコリーヌ、ユイと順番に殺されていく。全員を消し去り、覇瞳皇帝は大きな笑い声を上げた。すべてに勝ったと喜んでいた覇瞳皇帝だったが、すぐに真っ白な世界に暗転し、覇瞳皇帝は謎の女によって殺されてしまう。

それと同時に、覇瞳皇帝によって破壊されたランドソルの町が何事もなかったかのように復元されていく。謎の女は「騎士くん」と呟くと瞬く間に消えていった。

第13話「目覚め」

サレン救護院では、アゾールドと共に大量に入ってきたゴーレムたちとの戦闘が繰り広げられていた。しかし、主人公の強化も使えない状況ではどうしても分が悪い。だけど、クルミとアヤネが主人公を連れて逃げ切るまでは、死守する必要がある。

主人公を引きずりながらも、必死で逃げるアヤネとクルミ、そして、シェフィ。それを追いかけてくる1匹のゴーレム。アヤネが全力でゴーレムを殴るが、まったくダメージを与えられない。そうこうしているうちにゴーレムたちの数は増えていく。サレンも助けに来るが、あえなく気絶させられてしまう。

逃げる手立ても失ったところにやってきたのはカリザ。

主人公にトドメを刺す絶好の機会にありつけて大喜びする。無慈悲な刃が振り下ろされそうになったところで、レイとヒヨリがやってきた。ユイが命を賭けて回復魔法をかけてくれたらしい。約束を守るためにレイとヒヨリが戦いを挑む。

しかし、強化もない二人ではカリザ一人にも歯が立たない。殺されてしまいそうになったところで、長い眠りから目覚めた主人公が立ち上がり、二人の前に立つ。

「――待たせてごめん! みんな!」

そうして、近くにいたヒヨリとレイの身体が光り出す。その力は紛れもない新しい力。ヒヨリとレイは声を高らかに叫んだ。

「チェンジ・プリンセスフォーム」

第14話「遭遇戦」

主人公が目覚め、プリンセスフォームに変身したヒヨリとレイ。その力は圧倒的でさっきまで手も足も出なかったアゾールドとカリザを追い詰めていく。クルミやアヤネも主人公のプリンセスナイトの力で強化され、ゴーレムたちと対等以上に戦えるようになっていた。

しかし、敵も黙ってはいない。アゾールドの「即時再生」により、受けたダメージはすぐに癒され、戦線に戻ってくる。戦いはまだ終わりそうになかった。

その頃、ペコリーヌは「王宮騎士団」を連れ、サレンディア救護院に向かっていた。重い鎧に身を包んでいるため、その足取りは重い。そんなペコリーヌの横を一人の男が素通りしていく。

その怪しげな風貌に団長であるジュンは思わず声をかける。名を訪ねると男は何食わぬ顔して名乗った。

目的は七冠。覇瞳皇帝を狙っているらしい。何ひとつ隠そうとしないギルドマスターのゼーン。

質問に全て答えたと言って、王宮へ向かおうとする。だが、そんなことを黙って放っておくわけにはいかない。ジュンが足止めをしようとすると、ゼーンは襲いかかって来て、一太刀にてジュンを倒す。それを見ていた【王宮騎士団】のメンバーは一斉にゼーンに飛びかかる。しかし、それさえもゼーンはをあっとう言う間に倒した。

残ったのはペコリーヌだけ。王家の装備で全力のパワーアップしてみても、子ども扱いされてしまう。

それだけの差があっても、ペコリーヌは引くわけにはいかない。

その時、ペコリーヌの身体が光り出す。プリンセスフォームに変身したペコリーヌがゼーンに挑む。

しかし、その力を以てしても、ゼーンには歯が立たなかった。ペコリーヌを守るために、傷つきながらもジュンは立ち上がる。だが、ゼーンは弱り切った二人を見ると、興味を無くしたように王宮へ向かっていった。邪魔をしなければ、どうでもいい存在と思われているようだ。

第15話「迷宮王女と静かなる竜」

覇瞳皇帝を狙うゼーンは、ランドソル王城に独り向かっていた。王宮の兵たちは、保身しか考えないゴウシンによって退却させられ、誰にも止められないゼーンは、悠々と王宮の前までやってくる。そこに立ちふさがったのは、ラビリスタ。

ゼーンはラビリスタを見て「模索路 晶」と本名で呼んだ。こっちの世界でその名前で呼ばれることは想定外だったラビリスタは興味津々な顔でゼーンを見つめる。ゼーンの狙いは「七冠」全員。自分も狙われていると知りながらも、ラビリスタは覇瞳皇帝を守るために、誰も敵わなかったゼーンに立ち向かう。

第16話「機転の陥穽」

「即時再生」を使うアゾールドを倒そうとしていたが、どうやってもあと一歩及ばない。プリンセスフォームになったレイをナイフ一本でアゾールドは凌ぎきる。早くしないと他のみんなもヤバくなると、レイの中で焦りが大きくなっていく。

ヒヨリが追い込まれているのを見たアヤネとクルミは、カリザを挑発しておびき寄せる。満々とついてきたカリザはそのまま――

落とし穴にハマってしまう。それを上から無情にもタコ殴るにして、何もさせない状況を作り出す。

その間にヒヨリは倒しても復活してくる魔物への有効な対策を思いつく。回復しても戻ってこられないくらい遠くに飛ばせば良いのだと。ヒヨリのアッパーが魔物を的確に捉え、星の彼方まで飛んでいった。

ヒヨリはカリザと1対1に持ち込むが、体力はすでになく、防戦一方だ。ピンチを察した主人公がカリザの鞭を掴み、ヒヨリの助けに入る。いきなりのことで反応が遅れたカリザは、ヒヨリの連打を食らってダウンした。残すところはアゾールドだけ。ヒヨリと一緒にレイを助けに向かおうとするが、すでに時間切れ。みんなのプリンセスフォームは解かれていた。

そして、アゾールドの手刀が主人公を襲う。立ち向かえる力は誰も残っていない。アゾールドは今の主人公たちなら残されたゴーレムだけで十分と判断して、カリザを治療することを優先して立ち去った。残されたゴーレムはトドメを刺そうと、ゆっくり主人公たちに近づいてくる。

第17話「もうひとつの目覚め」

ランドソル城の正門前では、まだラビリスタとゼーンの戦いが続いている。一進一退の激しい攻防が続く。だが、拮抗していたかのように見えた戦いは、覇瞳皇帝が収容されていた牢獄の場所を別の場所に転移させるための時間稼ぎだった。

やる事を終えたラビリスタはオブジェクト変更し、ゼーンの悔しがる顔を見ながら、溶けるようにその場を離れる。余裕の顔とは裏腹にラビリスタの顔には疲れが滲む。まだ、この町に残された【レイジ・レギオン】の眼を潰す役目がある。またスキャンされてしまえば、覇瞳皇帝が見つけられてしまう。今度は守りきれるかわからない。だが、その数は圧倒的に多かった。

主人公たちがピンチだと知りながらも、助けに行けないことにラビリスタは深いため息を吐く。

主人公、コッコロ、レイ、ヒヨリ、サレン、アヤネ、クルミ。戦える者はみんな倒れ、ゴーレムがトドメを刺しにやってくる。シェフィは主人公が心配で駆け寄った。その瞬間、主人公から施された強化の力。その力を理解し、戸惑いながらもシェフィが落ちていた剣を拾い、ゴーレムたちに挑む。

全てを凍らせながら、フィギュアスケートのような華麗な動きで敵を倒していく。まるで戦いの記憶が戻ったかのような見事な戦闘技術だった。全ての敵を屠ったシェフィが、みんなの元に駆け寄りながら、大きな声を出す。それはしっかりとした足取りに、しっかりとした言葉遣いだった。

第18話「そして、次なる狙い」

本拠地に戻ってきたアゾールドはカリザの治療を完了させた。それを労う、ランファとミソラ。ゼーンもすでに帰ってきており、当初の目的を完遂できなかったことを悔やんでいた。

謝罪をするゼーンにアゾールドは治療を施す。平然そうに装ってはいるが、怪我の具合で言えば、カリザよりも重傷だ。みんなの治療を待つ間に、最後の七冠だと噂される【ドラゴンネスト】のギルドマスターの調査依頼をランファに依頼した。

カリザたちを退けた主人公たちは、サレン救護院で休んでいた。みんなひどい怪我をしていたが、命には別状ない。治療に当たったスズメにシェフィがお礼を口にする。

落ち着いた口調で敬称も示しており、幼児化状態はではなくなっていた。だが、本当の名前や昔の自分など、記憶の方はまだ戻っていないらしい。

疑惑を抱えていたレイは、シェフィに「我々の味方なのか?」と率直に尋ねる。それに対して、わからないと答えるシェフィ。だけど、みんなにお世話になった分は返したいと綴る。

【レイジ・レギオン】からみんなを助けてくれたシェフィの言葉を、レイは信じることにした。

そして、主人公も目を覚ます。みんなに心配かけ続けたことを謝り、礼を言う。ネネカの薬のおかげか、主人公の幼児化も治ったようだ。

「嵐のはじまり」の感想

長い、長すぎ。マジで第2部-第3章長すぎだよぉ。どう考えても二つに分けて良かったんじゃないのかな。というよりも、同じ話の繰り返しがキツい。「襲って来た。倒した。空間跳躍で逃げた。また襲って来た。また倒した。また逃げた」の繰り返しで、ずっとループしている感じ。まさか、これが世界のループなのかと、思わず錯覚したほどだ。

最初に襲って来たところで、主人公を目覚めさせれば、もっとスッキリとまとまったんじゃないのかなという印象。まあ、主人公が立ち上がったところはカッコ良かったけどね。そして、シェフィの幼児化も解けたし、ようやく話が前に進んで行くのだろうか。それとも、また襲って来た、倒した、逃げたを繰り返す展開になるのか。

プリンセスフォームのせいで、それが出ないと敵に勝てないという「お約束」ができてしまった。主要キャラがピンチになっても、どうせ「誰か」が駆けつけてくるんでしょと、鼻くそをほじっていられる。覚醒は面白い展開だが、乱用すると緊張感に欠けてしまうのが残念だ。

あ、でも、プリンセスフォームのペコリーヌを真っ正面から倒したゼーンもいるし、早々と産廃になってしまった感もある。さらに新しい変身が出るのか、それとも主人公が力を使いこなして、本当のプリンセスフォームが出てくるのか、期待が止まらない。なんだかんだ言ったけど、覚醒自体は大好物だしね。

それではまた次回!

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