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【マジカミ】第2部 第9章「カスミガセキスーサイド」メインストーリーのあらすじ・感想・考察

公開:2020年09月16日(最終更新:2020年11月13日)

みなさんこんにちは、アプリビレッジのもりすかだ。

前回は蒼と丹の過去を振り返りながら、陽彩たちの出会いと成長が描かれた話だった。水神様を倒し、元の世界に繋がっていると言うバカアワビを見つけ、中に入った魔法少女たち。そこを抜けて一体どこに辿り着くのだろうか。それでは早速チェックしていこう。

第1話「物見遊山スクラム」

バカアワビを抜けると魔法少女たちは「渋谷スクラムスクエア」の展望台にいた。見慣れた景色を見て、元の世界に戻れたと雰囲気も和んでいく。しかし、陽彩だけが浮かない顔をしていた。

元の世界に繋がっているとヴィヴィアンは正しいことを教えてくれたが、最後に扇動するようなことも言っていたので、相手の目的がどうにも引っかかるようだ。

考え込んでいた陽彩にいろはが元気よく抱きつく。

いろはもヴィヴィアンのことが気になっており、彼女について訪ねてくる。しかし、陽彩はよくわからないと理由で解答をせずにはぐらかしてしまう。話はうやむやに終わり、渋谷の街へ繰り出すことになった。

懐かしい街並みを眺めていると、本当に戻ってきたんだと実感が湧いてくる。久しぶりの渋谷に浸っていると、別の世界に行っていた間の時間が経過していないことに気がつく。つまり、時間が止まっていたかのような状態だ。

もしかすると、バカアワビには空間座標だけでなく、時間も移動できるかもしれないという仮説が出てくる。しかし、答えはでないので、話はそこで終わり、女子高生らしくスイーツを食べに行くことなった。

渋谷を久しぶりに満喫、シメにまたいつものカラオケボックスへとやってくる。

いつも通り、いろはのオンステージを聞きつつ、女子トークに花を咲かせていた。会話は主に異世界であったマリオンやイコたちの話題。怒濤の日々を乗り越え、日常の中に心からの笑顔になっていく。

そんな様子を遠巻きに見ていたオムニスは、赤い世界のりりを失ってここで騒いだ時のことを思い出す。みんなにもう哀しい顔はして欲しくない。自分にも力が必要だと思い至る。

そんな時、不意にマリアンヌがバカアワビのことを口にした。あのままでよかったのだろうか。しかし、特にニュースにもなっておらず、騒がれている様子もない。もしかしたら、オムニスのように普通の人には見えないのかもしれないという意見でまとまる。だったら、バカアワビを使えば、いつでもマリオンたちに会えるのではないかと、魔法少女たちは期待に胸を膨らませていった。

第2話「等身大のカミサマ」

オムニスの精神はとびおに移り、カミサマンのいる白い部屋に戻ってきた。キーボードから手を離すととびおは息をつく。魔法少女たちが落ち着いたので戻ってきたが、カミサマンは神妙な顔で迎える。

カミサマンの様子のおかしさは気になったが、突然、赤い世界に飛ばされるなどおかしな現象が起きる「干渉」、それがどのようなものか知っておく必要があった。

詳しい説明を求めたが、カミサマンは「外部」から「干渉」があったことしかわからないと答える。「サーバー」や「ハッキング」などの言葉を交えながら、わかる範囲でカミサマンは説明をしてくれるが、なんの力にもなれないらしく、だんだんとしょぼくれていく。

カミサマンが黒幕ではないかと疑ったこともあったが、態度を見ていると何かの手の内にいるようにしか見えなかった。自分の権限を超えた何かが起こっている。カミサマンは何も助けられないことを謝罪した。

疑問は解決しないままだったが、カミサマンの素顔を知れて、関係が深まったような気がする。とびおは再びオムニスへと戻っていった。

オムニスになると、そこはいつものカラオケボックス。だけど、今日はいつもより人が少ない。なにかいろいろと用事があるようだ。

そんな中、珍しくはなびの姿があった。しかし、その様子はおかしくどこか上の空。どうしたのか気になっていると、スマホから悪魔の出現を告げる警報音が鳴り響く。まずは悪魔退治が優先と魔法少女たちは出現パイントへと向かう。

目的の場所に到達すると、ふいに街中から人の姿が消えた。すでにユラギの中に入っているようだ。

第3話「湿気った火薬」

襲って来た悪魔たち予想以上に多く、やっとの思いで退けることに成功した。一息つきながら、ユラギを観察すると今までのユラギとは明らかに別モノだと気がつく。境界面そのものが見えないままで、明らかに知っている渋谷とは別の場所になっていた。

長い戦いの中で、少しずつ悪魔は減っていたはずなのに、ここに来て、異常な数の悪魔たち、カミサマンの言う通り、何かが起きているとしか思えない。

激戦の後も、はなびの様子は変わらないまま。気を使う依子にはなびは「なんでもない」とそっけなく告げる。

突然頭の中に依子の声が響いてきて、急いで向かったが遅いと怒られる始末。デュナミスフィア(スマホ)にいつの間にか追加された機能で、オニムスと通話ができるようになっていた。スマホを持っていないオムニスは、遠隔通話を諦めていたが、なぜか可能になったようだ。戦略の幅が広がったことに喜んでいると、依子が人気のない場所に移動しようと提案する。

言われるがままについていくと、そこにはマリアンヌとりりがいた。そして、話題はやはり、はなびのこと。どうにも様子がおかしく、みんなも気になっていたようだ。学校ではふさぎ込んでいるようには見えないが、何か大きな問題を抱えているに違いない。だけど、本人が話さない以上、具体的な解決策は出ず、気になって仕方ない依子はイライラしたまま。そんな時、悪魔出現の警報が鳴り出した。

第4話「欠落の兆し」

蒼や丹、陽彩の救援もあり、たくさんいた悪魔たちをなんとか倒すことに成功した。しかし、だが素直に喜べない。今回戦った悪魔たちは水神様と戦ったときにいた悪魔に似ており、高い運動性能と攻撃能力を持っていた。それがなぜかこの世界にいる。水神様と同等の悪魔がこの世界にいるかもしれない。答えが出ないまま不安だけが広がっていく。

後日、オムニスははなびの家にやってきていた。壁をすり抜けられるオムニスにとって、はなびに会うのは難しくない。だけど、会って何を言えば良いのかがわからない。悩んでいると依子からデュナミスフィアを通して連絡が来る。というか隣にて、依子もはなびに会おうとしていたようだ。今日こそはなんとしても聞き出すと、依子は強い決心を見せた。

インターフォンを鳴らそうとしたところで、はなびから話しかけられる。家にまで押しかけられてはと、観念したはなびは、こっちの世界に戻ったら、自分の父親が死んでいたことを告げた。

第5話「色違いの火花散る」

場所を移動してはなびが語ったのは、父親との関係性。警察官僚だった父親とはそりが合わず、普段から対立していた。決定的になったのは、不正を嫌うと偉そうに言っておきながら、自分の警察沙汰をもみ消してくれたこと。自分が悪いとわかってはいるが、父親に強い不信感を抱くようになる。そして、反抗心からギャンブルに傾倒していった。話をまとめると、とにかく父親が大嫌いだと言うこと。

こっちの世界に戻ってきた日、嫌いな父親と顔を合わせたら面倒だと思って家に帰ったら、遺影とご対面した。死因は自殺らしい。死ぬ数日前に、警察内部の不正を告発しようとしたのが原因で、父親は左遷されていた。しかし、それでも諦めることなく、マスコミと連携をしていたのに、ある日突然「不審死」したようだ。検死官や捜査官が口を揃えて自殺と言ったことから、自殺と断定されたらしい。

不可解なことが多く、殺されたんじゃとオムニスがはなびに突っ込みを入れると、「どうでもいい」と怒鳴られてしまう。大嫌いな父親がどうなろうが知っちゃことじゃないと。父親のことで色々あったから、疲れてあんな態度になっていただけだと、もう放っておいて欲しいと、はなびはそっけなく言って立ち去ろうとする。

しかし――

ぶち切れした依子がはなびを呼び止めた。父親のことをくだらないと言い放ったはなびの態度に激しい怒りを覚えたようだ。クソガキのように駄々こねて、みんなに迷惑をかけていることにも気づかないと依子は叱咤する。図星を突かれたのか、はなびも怒声を上げて言い返す。激しい言い合いを続け、むき出しになる感情。

そして、父親が大嫌いだと言うはなびに、依子は優しい声で訪ねた。
「なんであんた、そんなツラそうな顔をしているのよ」と……「本当に父親が嫌いなら、そんな顔はしない」と……

はなびはスッと深呼吸をすると冷静になった。依子の言う通りだと思ったらしい。はなびは母親から泣きながら押しつけられた物を見せる。

そんなものを捨てられないと言うことは、父親が死んでどうしようもなく悲しかったと言うことだ。それを認めるのが嫌でただごねていただけ。今まで、ずっと反抗的だった自分にも後悔している。父親にただ見て欲しかっただけ。そんな懺悔にも似た言葉をポツリポツリと溢していく。自分と向き合い、しんみりとしてきたところに、不躾な悪魔出現の警報が鳴り響いた。

渋谷に出現した悪魔たち。こんな状況でははなびは戦えないから、ここで待っていてという依子。しかし、その意見をはなびは鼻で笑う。これ以上、情けない姿を父親に見せられないと言ったその姿は、新しいドレスに包まれていた。

第6話「ギルティリコール」

バカみたいな数の悪魔を死闘の末、撃破した魔法少女たち。大活躍したはなびをみんなが讃える。しかし、はなびは喜びさえ見せず、一人黄昏れていた。だけど、その顔は落ち込んでいると言うよりも、むしろスッキリしたようにも見える。

依子が話しかけると、はなびは一つの疑問を口にした。正義のためにバカ正直に戦った父親がもみ消したりするだろうか。大事な一人娘だったとしたら、なおさら罪に向かい合わせるんじゃないのかと。

第一、父親は一度も「もみ消した」とは言っていない。だったら、罪をもみ消したヤツは他にいるんじゃないか。色々な疑問を依子にぶつけていく。父親は死んで、もう二度と出ない答え。

だけど――

父親と今度こそ向き合うことを決めたはなび。そんなはなびに依子は吹っ切れたならそれでいいよと言う。依子もはなびのためと言うより、はなびがいつも通りじゃないと落ち着かないと言う理由でお節介を焼いていたと告白する。笑いあう二人。

そんな二人の様子を遠くから見ていたオムニス。はなびの件が解決したことの安心感を覚えるのと同時に、この世界に出現しはじめた新しい悪魔への不安感が出てくる。そして、一度も顔を見せていない、セイラ、ここあ、エリザのことが頭をよぎった。

折りを見て話すという蒼の言葉、エリザの身に確実に何か起こっている。そんな時、陽彩から連絡が入った。一人で家に来て欲しいとオムニスに告げる。みんなには言えない話なのかと訪ねると――

「エリザは、もしかしたら……もう戦えないかもしれない」

第2部 第9章「カスミガセキスーサイド」の感想

久々にきちんとした話でビックリしたというのが正直な感想。最近の行き当たりばったりな話ではなく、しっかりと伏線が張ってあり、それを回収する形で進んでいくので面白かった。中身がしっかりしたストーリーで、ライターが変わったのかと思ったほどだ。

特に依子がはなびにキレるシーン。怒ると出る依子の関西弁が見事にマッチして場面を盛り上げてくれた。文字数の関係でケンカの部分は、ダイジェストになってしまったが、ぜひ原文を読んで欲しい。はなびと依子の臨場感のあるケンカを楽しめるはずだ。

そして、最後にもう戦えないと言うエリザ。おそらく新しいドレスへの伏線となるのだろう。これまでの何人かは、ドレスのために悩んでいるような節があったので、受け入れにくいところがあった。でも、これだけ伏線がしっかりと張ってあれば、気持ちよく受け入れられるに違いない。どんな展開になるのか楽しみだ。それではまた次回!

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