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【マジカミ】第2部 第8章「コマザワオーバーレイ」メインストーリーのあらすじ・感想・考察

公開:2020年07月18日 (最終更新:2020年12月28日)

みなさんこんにちは、アプリビレッジのもりすかだ。

前回は謎の魔女によって、陽彩が自分の存在に疑問を抱き葛藤していく話だった。今回はそんな中で対等な繋がりを持つ、みんなとの関係を実感し、陽彩が新しいドレスを手に入れたところ始まる。それではどんな話になっていくのか早速見ていこう。

第1話「脱兎を追う」

陽彩の新しいドレスの活躍で、水神様を疲弊させていた。追い込まれた水神様は突如、妙な動きをはじめ、一瞬の隙をつき、森の方へと逃げていく。その先にはマリオンの姿があった。マリオンを救うために、小型の悪魔たちを掃討しながら後を追わなければならなくなった魔法少女たち。陽彩はみんなに注意を飛ばしながら、すばやく行動を開始する。

第2話「脅威は果て無き」

陽彩の予想通り、道中にはたくさんの小型の悪魔がいた。伏兵のように襲ってくる悪魔たちを迎撃しながら、水神様を追撃する。森の奥地でふいに水神様は動きを止めた。そこで魔法少女たちが目にしたのは、異様なほどにお腹が膨らんでいる水神様。そのお腹には悪魔が蠢いている。くぐもった小型悪魔の呻き声がいくつも体内から響く。だが、その声はすぐに聞こえなくなった。

共食いで体力を回復させているのかと思われたが、急に水神様は下部から何かを吐き出す。いや、生み出したと言うべきだ。粘膜で覆われた1メートルほどの肉塊たちは、もぞもぞと新生児のように身をくねらせると、畳んでいた体を広げて浮き上がる。

可愛らしい見た目の「黴体生物(ばいたいせいぶつ)」、悪魔を水神様が造り替えたかのような現象に誰もが頭がついていかない。イソギンチャクかナマコの仲間のように見えたその姿、カビのような繁殖様式を持ちながらも、成長に伴い分化した肉質の体を持っていた。

以前、陽彩によって黴体生物と名付けられたその生物は、悪魔の住む至る所にあり、なんでも通り抜けられるオムニスでも、ぶつかるという不思議な性質まで兼ね備えている。そんな黴体生物を水神様は大量に生み出した。そして、当然のように襲いかかってくる。

第3話「キングの守護者」

敵は圧倒的な物量ではあったが、どうにかこうにか敵の数は減らせていた。残った黴体生物を倒しきれば、疲弊した水神様だけとなる。しかし、まだまだ敵の数は多い。このままではじり貧になってしまう。陽彩は出産を終えたことで水神様が疲弊しており、畳みかければギリギリで倒せるに違いないと考えていた。だが、謎の多い黴体生物が相手、無理やりに突っ込んで犠牲を出すリスクが伴ってしまう。誰も犠牲したくない陽彩は、強引な作戦は出せず、仕切り直しを提案する。

陽彩は自分がしんがりになって、敵を引き付けようとしたが、それよりも早く、丹と蒼に止められた。助けられるはずの人間を助けられのは嫌だと言う蒼。そして、しんがりを務めるならそれは自分たちの役目だと言う丹。二人は黴体生物を片づけるために、動き出す。

第4話「追懐・惰弱」

蒼は丹を守るため、男のような立ち振る舞いをし、武道に邁進していた。そして、力をだんだんと手に入れて自分を「強い人間」だと思いはじめ、近隣の不良たちを更正するようになっていく。そんなことを繰り返していると、当然恨みを買うことになる。ある日、丹は不良たちに拉致され、蒼は呼び出された。

どれだけ力を手に入れたとしても、丹を人質に取られては、何もできない。蒼は不良たちに組み伏される。男たちから一方的な暴行を加えられ、体にも心にも自分が女であることを深く刻みつけられた。数十分後、偶然通りかかった教師達によって通報され、不良たちは刑務所送りとなる。

それから、弱さを見せてしまった蒼は自分に絶望し、無茶なトレーニングで自分を鍛え直すことにした。誰とも話さず、ただひたすらに、常軌を逸したトレーニングで自分の肉体を限界まで追い込んでいく。そんな自暴自棄なことを繰り返していた蒼に声をかけたのが陽彩。がむしゃらに体を鍛えている蒼に、興味を持ったのがきっかけだった。

こうして二人は顔見知りになり、公園で蒼と出会うたびに陽彩は絡み続ける。荒んでいた蒼だったが、全てを見透かすような陽彩に不思議と心を開いていき、少しずつ人間らしさを取り戻していく。筋力を鍛えるために行っていたトレーニングだったが、陽彩のアドバイスによって、蒼は筋力以外にも強さがあると学んだ。そして、別の形の強さを手に入れる為に、蒼は生徒会長になった。

陽彩への恩を返すために、蒼は戦う。

新しいドレスを身に纏って。

第5話「追懐・孤独」

丹の父親は本当の父親ではない。そのことに子どもの頃から丹は引け目を感じている。

あの事件がきっかけで蒼はトレーニングにのめり込み、気づけば会話を交わすこともなくなっていた。重苦しく、息苦しい家庭が辛くて、丹は町を彷徨う時間が増えていく。見知らぬおじさんに拾ってもらうような日々。純粋さや清純さとはかけ離れた行為なのはわかっていたが、誰かに必要とされることに丹は限りない喜びを感じていた。

そんなある日のこと、泣いている子どもにあたふたしながらも、泣き止ませようとしていた一人の少女と出会う。

丹は見ていられず、子どもの間に割って入り、子どももあやす。これが陽彩との出会いとなった。それから陽彩は好奇心からか、丹と積極的にコンタクトを試みるようになる。そして、繁華街で男について行くところを見て、陽彩はどうしてそんなことをしているんだと問う。

必要とされたがっている丹に、陽彩は必要としている人はいると蒼を呼ぶ。二人が姉妹であることを知っていた陽彩。家に帰ってきてくれと懇願する蒼の話を聞き、丹は涙をこぼした。陽彩によって、かけがえ無い存在というものを教えられ、丹は深い闇から救い出される。

陽彩への恩を返すために、丹は戦う。

新しいドレスを身に纏って。

強大な力を手に入れた二人を見て、陽彩は作戦を変更し、水神様を畳みかけるために檄を飛ばした。

第6話「勇なる足跡」

無事に水神様を倒したところで、マリオンから連絡が来る。擦り傷は負ったが概ね無事だった。危険な状況だったが、この世界の依子と村の人たちが来てくれたことで助かったようだ。

そして、戦いの中で世界を移動するための道具「バカアワビ」をいろはが見つけていた。村に持ち帰り、どこに飛ぶのか調べようとしていると、陽彩のスマホがけたたましく鳴り響く。電話の相手のヴィヴィアンだった。警戒する陽彩にヴィヴィアンはあなたには用はないと言い切る。

ヴィヴィアンの目当てはオムニス。今ならカミサマンのいるコンソールルームにアクセスできると告げる。その進言は正しく、オムニスはいつもの白い部屋に戻ってこられた。だが、そこにはカミサマンの姿はなく、オムニスはすぐに戻っていく。訳知りのヴィヴィアンはさらにバカアワビが元の世界に繋がっていると言う。そして、また大きな混沌で会おうと言って電話は切れた。

すぐにでも元の世界に戻れる状況だったが、バカアワビの行き先が本当に安全とは限らない。念のために1日休み、体力を回復させてから戻ることになる。悪魔たちを倒した英雄として町の人たちに歓迎され、丁寧なおもてなしを受け、一晩が過ぎた。別れを惜しみながらも、魔法少女たちはバカアワビの中へと入っていく。自分たちの世界に戻るために……

第2部 第8章「コマザワオーバーレイ」の感想

今回は全体的に重い話が続き、ようやくハッピーエンドらしくいい形で今回の世界での物語が終わった。次からまた新しい話が始まるのだろう。どんな話がでてくるのか非常に楽しみだ。

それにしても蒼がレ○プされていたとか、丹がビッチになった話とか、めっちゃ重い話を突っ込んでこられて、目が点になってしまった。丹が高校生とは思えない色っぽさを秘めていると思ったら、そういうことだったのか。

マジカミに純愛を求めている人は少ないかもしれないが、推しキャラが蒼か丹だったら、少なからず心に傷を負ったに違いない。強く生きろ。傷ついた心を癒すには陽彩に出会って、ありがたい「お言葉」を頂くしかないだろう。っていうか、もう陽彩が主人公でいいかな? 圧倒的な知性と存在感、悪魔に喰われて別世界の住人という潜在能力、さらにゲーム内でも、現環境で最強と呼ぶにふさわしいドレスまで完備している。スゴいぞ陽彩、可愛いぞ陽彩。そんなわけでまた次回!

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