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終焉に向かっていく世界の中で、それでも世界を守ろうと足掻く魔法少女たち。天から舞い降りたネメシスの正体に誰もが号泣する。

公開:2020年12月18日(最終更新:2021年07月07日)

みなさんこんにちは、アプリビレッジのもりすかだ。
いつも読んでくれてありがとう。

前回のマジカミはここが自分たちがいた世界とは違うとわかりながらも、家族を守っていこうと決めたここあとセイラ。しかし、その願いが儚く消える話だった。絶望の淵で覚醒した二人が苦戦していた他の魔法少女たちと合流する。膨大な量の悪魔たちに囲まれて絶体絶命な状況、ここあとセイラの参戦で状況を覆せるのか。早速見ていこう。

第1話「降臨」

魔法少女たちはスクラムスクエア(通称:スクスク)を駆け上がっている。悪魔が多すぎて埒が明かず、被害を確認するために屋上を目指しているところだ。そして、ようやく屋上につき、最初に目に飛び込んできたのは――

世界を真紅に染める赤。渋谷の街の至る所で火災が発生し、阿鼻叫喚があちらこちらから聞こえてくる。大型悪魔がそこら中を徘徊し、人々を襲っていた。火災の煙で遠くまで見渡すことはできないが、渋谷だけじゃなく東京、いやもっと大きな規模で大量の悪魔が発生しているかも知れない。

景色を眺め、焦燥を露にする魔法少女。たったの十二人でどうにかできる規模じゃない。それでも震える手で、互いを慰め合いながら、目の前の悪魔たちに対処しようとする。

そんな時、三条の閃光が眩く天より降り注ぐ。一面は真っ白になり、次の瞬間には怒号にも似た大きな揺れが襲ってくる。そして、空から舞い降りてきたのはもう一人の「いろは」だった。

オムニスを見て、目を細める。

「……ゆる、さない…………オムオム…………コロス……ッッッ!!!」

いきなり出てきたいろはに誰もが気を取られていたところで、オムニスを狙った本気の攻撃。間一髪のところで、近くにいた依子がなんとか防いだ。

ただならぬ殺気を見せているもう一人のいろはに危機感を覚えた魔法少女たちがオムニスを守るために集まってくる。そんな魔法少女たちの顔を見て、もう一人のいろはは小さな声でみんなの名前を呼んだ。そして、小さく唇を噛み締めると、そのまま飛び去っていった。

第2話「敗北した世界」

その頃、地上に残って戦いを続けていたここあとセイラ。鬼神のような戦いぶりで、悪魔たちを圧倒していく。蒼が声をかけようとするが、周りの魔法少女たちが止める。

大事な人を亡くしたからこそ、蒼は仲間としてそばにいき、寄り添うことが大事だと主張した。

立ち直ろうとしているここあとセイラを励ましていると、ヴィヴィアンから陽彩の元に電話がかかってくる。ここあとセイラを戦線に復帰させるためにヴィヴィアンが意図的に起こした事故だと告げた。

ふざけた口ぶりに陽彩が怒りを爆発させる。荒らいだ声を聞いた周りの魔法少女たちの目が一斉に陽彩に向く。聞かせたくはなかったが、こうなっては仕方ないと陽彩は通話をスピーカーモードに切り替えた。ヴィヴィアンはここあとセイラを挑発するように「力を手に入れておめでとう」と告げる。

家族を失うくらいなら力なんていらないと答える二人を、この世界は別の世界で、あれは赤の他人だと失笑する。ここは「魔法少女たちが敗北した世界」の「敗者の世界」らしい。これまで違う世界に行き続けたのも、すべて自分の力だとヴィヴィアンは暴露する。それでもこの世界を守るために戦うと二人は決意を見せた。

第3話「声を聞かせて」

際限なく現れる悪魔たち。状況を整理するために魔法少女たちはいつものカラオケに集まっていた。渋谷の街があれだけ荒廃する中で、カラオケボックスは無事。外の惨状からは想像もできない。

オムニス達はスクスクの屋上で、別世界のいろはに遭遇したことを話す。凄まじい力を持つ天使の姿をしたいろは。それがなぜかオムニスを狙っている。りりぴょんの世界のようにこの世界は終わるが、戦わない理由にはならないと誰もが感じていた。

そんな時、ヴィヴィアンからまた電話がかかってくる。みんなに聞こえるように話をし、いくつかの情報をくれた。このカラオケボックスが無事だったのは「システムに保護された場所」だからであること。もう一人のいろはを「ネメシス」と呼んでいること。ネメシスがマリオンたちの世界と繋がっていたバカアワビからでてきたこと。そして、すでにマリオンたちの世界は滅んでいる可能性があること。

挑発的な言い方を繰り返すヴィヴィアンにオムニスがキツく言葉を投げる。すると、急におとなしくなり、態度を改めた。態度の変化に魔法少女たちが疑問を投げると、オムニスは価値があるからと答える。いや、正確にはオムニスじゃなく執行者である「とびお」の方だ。

もちろん、魔法少女たちにも多少の価値はある。だから、なんども助けてくれたようだ。ここあがお母さんを失ったとき、耳にした声もヴィヴィアンの声だったらしい。思わせぶりなことばかり告げると電話は切れた。気になることはたくさんあるが、今はこれからの戦いに備えて、ゆっくりと休むことだ。

第4話「再臨」

安心して休憩を取るために、順番にカラオケの前で見張りをすることになった。いろはとかおりが番をしていると、次の見張りである陽彩とエリザがやってきた。

交代しようとしたところで、天使のいろは「ネメシス」がまた舞い降りてくる。陽彩がみんなを呼びに行っている間、時間稼ぎをしようと戦いの準備をする中で、いろはだけはまだ話ができると信じていた。

そして、花織とエリザが止めるのを聞かず、いろはは一人でネメシスに近づいて行く。しかし、全く聞く耳をもたないネメシス。いろはを無視して、オムニスに襲いかかる。それをエリザがなんとか防ぐ。もう説得は無理だと言う花織とエリザ。だけど、それでもいろは自分を信じて手を出そうとしない。

エリザが追い込まれてしまったところで、陽彩が他の魔法少女たちを連れてやってきた。

第5話「黒い獣」

魔法少女たちの攻撃を喰らい、大きなダメージを受けたはずのネメシスだったが、それでも立ち上がってオムニスを殺そうとしてくる。半端ない執念、オムニスが一体何をしたから、ここまで恨むことができるのか。

すでにこちらの余力もなく、このままではまずいと考え、魔法少女たちは撤退しようとする。しかし、いろはだけは逃げずに残っていた。

ネメシスは敵じゃないと暴走を続けるいろはに、花織はとうとう怒りを露にする。それでもいろはは考えを変えない。もう一度だけでいいから話がしたいと花織に懇願した。

こうなったいろははてこでも動かないことを知ってる花織は、放課後に「ムーンバックスの新作フラペチーノ」をおごってもらうと言う約束をして、渋々いろはを見送る。

ネメシスは「オムニスコロス。邪魔するならコロス」と言い続けていたが、明るく話しかけ続けるいろはについに反応を見せた。

そして、自分の名前を思い出したように呟くと、それまでオムニスに向けられていたネメシスの殺気がいろはを襲う。危険を察したオムニスがいろはの前に移動し、逃げろと叫ぶが――


刹那、振り抜かれたネメシスの拳に、オムニスごといろはは胸を貫かれた。近くに駆け寄りながらも足がもつれて転んでいた花織の顔には二人の混ざり合った体液がかかる。


叫ぼうにも震えて声が出ない。近寄ろうにも足に力が入らない。だけど、頭だけはやけに冷静で、大事な物が目の前で失われてゆく姿を花織は見ていた。オムニスは死んだ。いろはもきっと助からない。そして、これから自分が辿っていく未来がぼんやりと浮かんでくる。

いろはの家族に話して、お葬式に出て、眠るいろはにお焼香をあげて、一人で登校して、いつも通り授業を受けて、放課後はまっすぐ家に帰って勉強して……

もう、そこにはいろははいない。いろはの笑顔を二度と見ることはできない。放課後に「ムーンバックスの新作フラペチーノ」を奢ってもらうという約束は二度と果たさることはない。

花織は悲鳴をあげる、声の限りに。

冷静だった頭から、自分という意識が離れていく。黒く、黒く、感情が自分を覆い尽くしていく。何度も何度もいろはの名前を呟き、花織はゆっくりと立ち上がる。その花織の姿は他の魔法少女が畏怖するような恐るべきナニカに変わっていた。

第6話「喪失」

気がつくといろはは見知らぬところにいた。まるで夢の世界のような場所だ。どうして自分がこんな場所にいるのかと疑問が出たところで、ネメシスに胸を刺されたことを思い出す。しかし、自分の身体には傷一つない。ここは天国なのかとぼんやりと考えたところで、突然目の前にカミサマンが姿を見せた。

カミサマンはここに至る経緯を話してくれる。いろははネメシスに胸を貫かれて殺され、「オムニスフィア」も破壊された。コムニスが残っているから、変身はできる状態だ。だけど、オムニスフィアは完全に破壊され、二度と修復不可能な状況になっている。いろははオムニスが生き返らないことを聞いて、驚きを隠せない。

自分だって死んでいるのに、いろははオムニスの心配ばかりしている。幸いなことにオムニスフィア自体は、すぐにとはいかないがいずれ新しい物を用意できるようだ。オムニスが元に戻ると聞いていろははホッとする。

そんないろはにカミサマンは険しい顔を見せた。なんでも、いろはがここに来たのはイレギュラーで、オムニスを構成している物質である「不確定性転換導体(通称:ブラックリキッド)」を浴びたのが原因らしい。これを取り込むと悪魔へと転換されるパターンもある。いろはがシステムからエラーとして認識され、この部屋に偶然飛ばされたおかげで生き延びたということだ。

オムニスと自分の無事が分かるといろはは他の魔法少女たちのことを気にし始める。カミサマンはいろはに何もできないと告げた上で、様子を見せた。

花織によってネメシスは倒されていた。動かなくなったネメシスに向かって花織は責めるように、いろはを返せと叫び、何度も攻撃を加えていく。見かねた蒼が花織を止めようとするが、花織はいろはが殺されたんだから、殺してやらないと気が済まないと言い返す。

それでも蒼は花織を説得する。どうあってもいろはが戻ってこないことを理解し、花織は泣き崩れた。そんなところにまたヴィヴィアンから陽彩に電話がかかってくる。胸くその悪い声に陽彩が電話を切ろうとするが、ネメシスの身に起こった出来事を教えるために、直接みんなに映像を送ると告げた。

第7話「決戦」

花織が悪魔に変化してしまったところから話が始まる。花織だったものが発せられた声はもはや人のそれではなく、獣の産声ようだ。誰もが変わってしまった花織の姿に驚きを隠せない。近くを飛んでいたオムニスは花織に近づこうとして、意識が飛んだように見えた。

次の瞬間、オムニスの姿が消える。なんの前触れもなく、まるで最初からいなかったかのように忽然と姿を消した。そして、今いる自分の世界が致命的な何かを失ったような感覚にいろはは襲われる。暗くなっていく視界、意識が闇に閉ざされていく。目をつぶると二度と目を醒めないような気がした。必死に抗おうとするが闇は容赦なく意識に蓋をする。

次にいろはが目を覚ますと真っ暗な空間だった。身体を動かそうとしても動かない。周りに声をかけるとみんなの声が聞こえてくる。だけど、その中に花織とオムニスの声だけはない。心配になりながらも、ひたすら無事を信じて助けが来るを待った。

何日……何週間……何ヶ月……何年……何十年……もっとかもしれない。オムニスが助けに来るのを信じて待ち続けた。それでもオムニスは姿を見せることはなく、ぷつっと電源を切るように次々に魔法少女たちの存在が消えていく。そして、自分だけになり、いろははオムニスに対する恨みを吐き出した。

「――ユルサナイ…………オムオム……コロス」

いろはの絶叫が辺りに木霊したとき、不意に辺りが白く染まっていく。そして、そこに姿を見せたのは――

コクリとハクリ。二人は言う。力を貸すと、いっぱい壊してねと、
「――それがお姉さまの望みだから」と。

いろはの記憶を見せられていた魔法少女たちは、いろはの悲痛の苦しみを知り、同情を余儀なくされる。陽彩は蒼たちが加入する前に数え切れないほど悪魔に敗北し、全滅していることを口にする。そして、オムニスの能力を使い「まだ敗北していない可能性」を手繰り寄せてきたことも、オムニスから聞いたことがあると告げた。

オムニスが捨てて行った世界の残骸。つまり、さっきの記憶は一番最初の「オリジナル」だ。自分たちが偽物であることにショックを受ける魔法少女たち。だが、その中ではなびだけはひどく冷静だ。偽物かオリジナルかなんてどうでもいい。いろはだけはずっと全部「自分」だと受け入れていた。

そんなことを話していると、ネメシスの身体が暴走を始める。このままでは悪魔になってしまいかねない。意を決した魔法少女たちがネメシスにトドメを刺そうとする。だが、それを阻んだのはあろう事か花織だった。

どんなに姿になってもいろはなんだと、みんなに語りかける。そうこうしているうちに地面が大きく揺れ、突然、大型の悪魔が次々に姿を見せた。

それは今までに見たことのない姿の悪魔ばかり。オリジナルのいろはを救い、ネメシスに仕立て上げた連中たちが、色々な世界で魔法少女たちに倒されて死にかけていた魔獣に黴体生物を移植して、悪魔にしたようだ。

数々の世界での思いと鬱憤を抱えながら、魔法少女たちは悪魔に立ち向かっていく。

「コンノウザカバベル」の感想

いろはとオムニスが死んだ部分の花織の独白がやばいほど泣けた。そして、そこからの怒濤の展開。まさか「第1部 第4章「メガドンブローディング」」のシーンに繋げてきたのは驚きだった。

その後に何回もとびおがやり直すシーンがあったけど、言われてみるとそうだよね。とびおが失敗した世界を見なくなっただけで、世界はその続いているんだよね。ということを改めて実感させられた。白オムニスが出てきた要因をそうだったし、初期の頃にとびおは色々とやらかしてそうな感じ。

いろはがとにかく可哀想だったので、追加された「Magica2020 Evo いろは」を全力でぶん回してみた。結果は以下の動画で。

今回もストーリーをいろは覚醒に繋げてくるのかと思ったら、そんなことはなかった。

これだったら、妙な変化をした花織をガチャキャラとして出せば良かったのに……、べ、別に、爆死したから言ってるんじゃないからね!

花織が妙な変化を遂げたのはやっぱり、オムニスの「ブラックリキッド」を浴びたせいだろうか。そこについて何か説明があっても良かった気がする。

説明と言えば、ストーリーイベントでお馴染みにハクリとコクリ。いつも口癖のように「お姉さま」と言っていた。てっきり、ヴィヴィアンのことかと思ったけど、別の人物らしい。いったいどんな人物が出てくるのか期待してしまう。なんだかヴィヴィアンはいい人ぽくなりそうだし、やっぱりマジカミのストーリーは面白い。

と言うわけでまた次回!

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