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サンタクロース村を舞台に、準備が整ったマオと魔法少女の戦いが幕を開ける。マオの本当の計画とは一体……?

公開:2020年12月06日 (最終更新:2021年01月07日)

6話:寒い夜だけど……

魔人化したマオの力は圧倒的で、戦いにより魔法少女たちは憔悴しきっている。このまま戦っても勝ち目は薄い。陽彩が撤退の指示を飛ばす。

幸いなことにマオは深追いしてこずに、全員無事に戻ってこられた。行方不明になり、雪の中で倒れていた理由を尋ねられ、蒼は陽彩が死んでしまう夢を見たと告白する。依子はSNSに間違って裸の写真をアップロードする夢で、すぐに消したけど、誰かにスクショを取られ、拡散されて炎上するという、なんというか最悪なものだったらしい。

そして、エリザにも質問が移ったが、なにか隠そうとしているのか、言葉をぼやかした。みんな悪い夢だったみたいだし、聞かれたくないなら聞かない方がいいだろう。そんなことより今はマオの対策を考えることが優先だ。

普段なら積極的に意見を言ってくるエリザがふさぎ込んだまま何も言おうとしない。さすがにおかしいと思った蒼がエリザに尋ねると、まっすぐに蒼を見つめる。

質問の意味がわからず、蒼は即答できない。それを蒼の答えだと思ったのか、エリザは言葉を引っ込めて立ち去ろうとする。そんな様子を見て、今回の件、エリザが責任を感じているのだと蒼は考える。

エリザの後ろ姿を見つめながら、蒼は自分と丹の父親が違う話を持ち出す。蒼と丹は「異父二卵性双生児」で、妊娠初期に母親が違う男性と関係を持つことでまれに起こる事例だ。その話を聞いて、蒼は母親を汚い物だと考えるようになり、家庭が荒れる原因を作ってしまった。今では自分の間違いに気づいて家庭は元通りになっている。

でも、そこに至るまでは色々とあったと話して、蒼はエリザはコレを聞いてどう思うかと質問を投げかけた。するとエリザは「自分がいなかった方が良かったと考えたなら、お門違い」と答える。それを聞いて蒼は大笑いした。

悩みなんてそんなものだからと、深刻になるなよと、蒼は笑顔で言う。その言葉にエリザも笑いを溢す。

笑ったら、自分の悩みなんてどうでも良くなったのか、エリザの顔はまっすぐと前を見ていた。そして、何かを思いついたらしく、蒼に手を貸す、いや、足を貸すように頼んでくる。

7話:雪原がとけるほど

エリザは使っていないという車を解体して、オルターネーターを取り出し、自家発電機を作り出した。蒼がその上で走ることで電気が起こせるという優れものだ。変身して走ることで、電力供給も倍になるので、ここでずっと走り続けている限り、いつでも変身が可能となる。

話を聞いたいろははすぐに変身して蒼の横で走り始めた。電力は供給できたが、ようやく振り出しに戻ったにすぎない。次の問題はここから戻る方法とマオを倒す方法だ。何か幻覚のようなものも使ってくるので、それも注意が必要だろう。だが、それについては陽彩が解説してくれた。

ここの村の人が呑んでいるお茶に使われているキノコ。その胞子には強い幻覚作用があり、吸い込むと不思議な夢を見てしまうようだ。エリザ達が倒れていた場所の近くにそのキノコがたくさん生えていたらしい。

その胞子を吸い込まない方法を村の人に尋ねたところ、マスクを使えば胞子を吸い込まなくて済むことを知った。手に入れたマスクを使い、魔法少女たちはキノコを集める。マオクローンに幻覚を見せて、混乱させてしまういう作戦だ。準備は万端。あとはマオと戦うだけ。

誰よりもマオと積極的に仲良くなっていたりり。色々な思いが浮かぶけど、真剣に向き合うことがせめての手向けだと口にする。覚悟はもうできているようだ。

そして、再びマオが現れる。これが最終決戦だ。

8話:××がサンタクロース

マオの身体が大きく傾き、その場に倒れる。

舞い上がった雪煙の中で蹲っているマオの姿は、煙が消えるとの一緒に雪原に溶けるように消えていった。

マオの姿が消えると、先ほどまで吹雪いていたのがウソのように、だんだんと空が明るくなり、晴天に変わっていく。魔法少女を祝福するかのように、空には美しいベールを纏ったオーロラが煌めいていた。

無事に渋谷に戻ってきた魔法少女たち。今日はいつものカラオケルームで一日遅れのクリスマスパーティを開いている。なんだかんだ言いながらもサンタ村で手紙の仕分けをし終えたエリザ。みんなへのプレゼントが同封されているらしい。

クジに当選すると飛行機代込みででサンタ村への招待状がもらえる。すでにネットでも話題になっていた。エリザから魔法少女たちに贈られたプレゼントも同じもので、サンタ村への招待状だった。しばらくは寒いところは勘弁してくれと言う非難が出る中で、エリザだけは笑顔に満ち溢れていた。

EX:運命の神様

魔法少女たちにやられたマオは息も絶え絶えになりながら、その場にやってきた。空気が気管から漏れ出る音が聞こえてくる。それでも生き残ろうと必死にもがいていた。そんなマオを見つけたハクリとコクリ。

侮蔑の言葉を向けられても、今のマオでは思ったように声も出せない。マオは空を見上げ、全部作戦通りになったことを、ナギに報告する。一緒に見ようと言っていたオーロラ、マオの視界は既にぼやけていた。届きそうに見えて、ゆっくりとオーロラに向かって手を伸ばす。

そんな様子をマジマジと見つめていたハクリとコクリ。死にかけのマオを見て、食べてみようと話し始める。魔力の足しになるかも知れない。そんな言葉が続き、程なくして気味悪い咀嚼音が雪山に響いた。マオがどうしてこんな場所に来たのか、考えることもなく、ハクリとコクリは音もなく飛び去る。残された空っぽの白い身体に雪がスンスンと降り積もっていく……

「素晴らしき哉、転生!」の感想

なんというか、マオの気持ちが説明不足でよくわからなかった。まずはマオの目的が不明。雪山で何をしたかったのか、魔法少女たちをどうしたかったのかまったくわからない。EXで目的を果たせたようなコトを言っているので、計画通りだったんだろうけど、その計画が一体何なのか不明としか言えない。

だから、コクリやハクリに食べられるシーンがあっても、それさえも計画通りなんじゃないかなと疑った目で見てしまうと、うまく同情できない。これでもうマオを出さないつもりなら、もったいない使い方をしてしまったんじゃないだろうか。もっと、りりやナギとのことを絡めれば、涙なくしては見られない感動的なストーリーも作れるはずだしね。

っていうか、初期のイベントのたびにでていた「悪魔の涙」を使って、ナギを復活させるとか、そんな展開を期待してたわけですよ。魔法少女も忘れていったみたいだけど、マオだけはこっそりと集めていたとかそんな感じで……ニンフが活躍しなくなって、制作者サイドも「悪魔の涙」を忘れてしまったのだろうか。だとしたら、残念だ。カミサマンが集めるといいことがあると言っていたのに。思い出したら、ぜひマオ救済の道も検討して欲しい。

それと、今回のエリザの悩みがイマイチわかりづらかった。どうしてもプレゼントしないといけないとか、気持ちがこもっていないといけないとか言ってたけど、その伏線がどこで回収されたのかわからなかった。見落としたのかも知れないけど、もっとわかりやすく解決してもよかったんじゃないだろうか。幻覚もキノコとか、マオと関係ないしね……

まあ、色々言ったけど、全体的に見ればいい話だった。勢いに押されて感動するというのは、正にこういうことだろう。マジカミらしいダークさも残しながら、感動できるストーリーをありがとう。と言うわけでまた次回!

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