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【マジカミ】第2部 第6章「ジユウガオカチェンジ」メインストーリーのあらすじ・感想・考察

公開:2020年05月22日 (最終更新:2020年12月28日)

みなさんこんにちは、アプリビレッジのもりすかだ。

前回は新しい世界に行き、そこで別の可能性を持った依子と出会う話だった。水神様を倒したが元の世界に戻る方法がなく、隣町に住むという不思議な道具を作れる発明家に会いにいく。無事に元の世界へ帰ることはできるのだろうか。そして、発明家と出会い、どんな展開になるのか楽しみだ。それでは早速いってみよう。

第1話「研究所の主」

とびおたちは町の人たちに感謝されながらも別れを告げ、隣町を目指す。町に向かって寂しげに手を振る依子、その視線の先にいたこの世界の依子が満面の笑みで手を振り返す。

「……次に会ったら、ライバルだからね」

依子の顔にも笑顔が宿っていく。

不思議な道具を作れる発明家がいる町へ向かいながら、魔法少女たちは発明家がどんな人たちか噂しはじめる。発明と言えば、エリザ。こっちの世界にいるエリザではないかと予想をつけた。

……数日後

とびおたちは発明家が住む家の前にいた。拍子抜けするほど普通な見た目の家に魔法少女たちは落胆を隠せない。もっとロボに変形するような突飛のない秘密基地を想像していたようだ。そんな時、家の中から不意に大きな爆発音が響く。驚いていると「げほ、げほ」と咳をしながら、爆煙ともに一人の女性が出てきた。

その姿は、ひょっとして……?

第2話「煙たゆたう」

現れた女性を見て、この世界のマリアンヌであることをその場にいた誰もが確信した。雰囲気は違うが顔のパーツが酷似している。同一人物に出会う現象が続いていたので、もはや驚きはない。あからさまに「大人っぽさ」を感じさせ、いつものマリアンヌとは明らかに違うギャップがとびおをむず痒くさせた。

「マリオン特殊錬金工学研究所」へようこそ。と、所内に案内してくれた「マリオン・コリーヌ・アンヌ」と名乗るマリアンヌそっくりな女性が口にする。年齢はなんと27歳。旦那を戦争になくした未亡人であると告げられた。色々な意味で驚かされて、開口していた魔法少女たちは、マリオンからここに来た理由を尋ねられる。

この世界にやってきた経緯を踏まえて説明すると、マリオンはあっさりと信じてくれた。

発明品の数々を見てエリザは、この世界の技術レベルではとても作れないような高度な発明品が並んでいることに気がつく。マリオンは近くの海岸で拾ってきて、多少アレンジを加えただけと言う。海岸にどうしてこんなものが、と考える中で元の世界への道を作ってくれる道具「バカアワビ」がある可能性に思い至った。

さっそく海岸へ向かおうとするが、マリオンがそれを止める。海岸は魔物のテリトリーであるだけでなく、最近は魔物の数が倍増し、凶暴になっていた。隣町で魔物が減ったことと関係があるらしいと教えられる。魔法少女たちは自分たちのせいではないか小声で相談していると、突然、激しくドアを開けて町人がやってきた。

どうやら、大量の魔物が現れ、町の中にまで侵入してきたらしい。町人に助けを求められ、マリオンは倉庫にある迎撃兵器を運び、魔物を追っ払おうとする。その様子を見て、魔法少女たちも力を貸すことにした。

第3話「羨望の瞳」

不思議な力を使い、魔物たちを撃退する魔法少女にマリオンは興味津々。危険だから逃げるようにと忠告すると、マリオンは心配はいらないと次々に遠隔の爆発を起こし、魔物たちを倒していく。

爆発の源をマリオンはエーテルと呼んでいたが、どう見てもスマホ。それが年に数回、複数個まとめて海岸に流れ着き、すでに100枚以上持っている。ほとんどは壊れて使えないが、マリオンが十年かけて研究し、エーテルを介し、共鳴できることを発見し改造したらしい。

即席爆発装置と魔法少女のおかげで町の平和は守られた。町の人たちから感謝され、魔法少女たちはご機嫌。普段悪魔を倒しても誰からも感謝されないからなおさら嬉しいようだ。そんな楽しげに騒ぐ輪をマリアンヌだけは遠くから眺めていた。それを見て不思議に思ったマリオンが話しかける。

マリアンヌはみんなと違って、自分が足を引っ張るだけであまり役に立てていないと悩んでいた。マリオンは十分に素晴らしい働きをしたとフォローするが、マリアンヌはどこか浮かない顔。そんな時、また町人がマリオンの元に駆けつけてくる。どうやら魔物の群れが再びこの町に向かってきているらしい。

しつこく攻めてくる魔物たちに苛立ちを高めたマリオン。「爆轟と共に塵と化すが良い……!」と不気味な笑みを見せ、スマホを掲げる。

第4話「置き去りの夢に手を伸ばす」

マリオンの戦いは色々な意味で凄まじいものだった。ばら撒いたスマホの爆破によって、悪魔たちが面白いように宙を舞っていく。鬱憤を晴らしながら満足げな表情を浮かべるマリオンに、とびおたちは苦笑を浮かべるしかなかった。

魔物たちを大体片づけて、現状を確認する。

町外れにある海岸から群れをなして町に向かってくる大量の魔物たち。町を守る自警団たちも度重なる魔物の襲撃で多数が怪我を負っている。爆弾もほとんど使い果たし、新しく作るにもとても間に合わない。このままでは物量差で魔物に負けてしまうのは明らかだ。不安な顔を見せるマリオンに、魔法少女たちは自分たちが戦うから安心してと告げる。

根本である悪魔の発生源の海岸を叩くことになった魔法少女たち。作戦を練り、パーティを編成する。

陽彩、蒼、丹、りり、マリアンヌ、依子、そしてオムニスが一帯の防衛を担当。いろは、花織、セイラ、ここあ、はなび、エリザは遊撃しつつ、海岸の調査へと向かうことになった。オムニスから離れると変身が解けるため、コムニスをセイラが持っていく。

町を守ることになったマリアンヌは自信がない告げる。そんなマリアンヌにマリオンが見せたいものがあると、研究所へ連れて行った。そこで見たものは1枚の絵画

十年ほど前にマリオンが描いた物らしい。もともとは画家を目指していたマリオン。旦那を失い生活に困ってしまい、道具を生み出す才能があったので、今の仕事をやっている。マリアンヌにも夢を叶えられなかった経験があるんじゃないかとマリオンが尋ねると、小さく頷いた。

こんな生活をしていてもマリオンは画家になることを諦めていない。周りにどれだけ笑われても自分がやりたいことをやるのが重要だと語る。自分自身を肯定するのは自分自身の仕事だと。マリオンに励まされ、マリアンヌは強く頷く。

そして、そこに悪魔たちがまた大量に襲って来たと連絡が入る。

強い決心をしたことで、マリアンヌから強い光が零れていく。

その姿は新しいドレスに包まれていた。

第5話「世界一の画家に」

自信に満ちあふれたマリアンヌの活躍もあり、悪魔たちの撃退に成功する。マリオンに感謝を告げている姿を横目に、陽彩は一つの仮説のできていた。他の世界線の自分から心理的な影響を受けることで、新しいドレスが出現するかもしれない。この世界にも自分がいるかもしれない可能性。陽彩がそんなことを考えていると、UNKNOWNからスマホに連絡がくる。

「久しぶりね」と電話の向こうから聞こえ、そして、「あの時の答え、聞かせてくれるかしら?」と尋ねてきた。陽彩の顔は真っ青になり、息を荒らげていく。

第2部 第6章「ジユウガオカチェンジ」の感想

謎の人物から不穏な電話がかかってきての次回への引き、次が非常に楽しみな展開になってきた。

うん……なってきたんだけど、こっちの世界でのマリアンヌとの話もこれで終わりだろうし、今回もかなり薄味で短めだったのが気になる。5話しかないところで嫌な予感はしてたんだけど、読み終わってみれば案の定と言ったところ。ガチャのキャラ追加の為だけにシナリオが書かれているだとしたら、残念でならない。トラウマになるようなダークな展開が期待できたのがマジカミだったのに、一体どうした。

フォローするなら、一応、陽彩に関してはこの世界に来てからおかしな様子を見せている。伏線に関してはバッチリだろう。それがうまく回収してくれれば、泣いて土下座するような面白い話になるに違いない。どんな展開が待っているのか次回が楽しみだ。期待して待とう。それではまた次回!

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