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【マジカミ】第1部 第11章「ミヤマスゴーイング」メインストーリーのあらすじ・感想・考察

公開:2019年10月10日 (最終更新:2020年12月26日)

皆さん、こんにちは。アプリビレッジのもりすかだ。

前回は無条件に信じてくれる素敵な魔法少女たちの日常的を描いた話だった。その中でもとにかくいろはが可愛かった。自分が魔法少女という人間とは違う存在を作り出し、悪魔にして、それを殺していくという、なんとも惨いことを繰り返していたという事実を知ったとびおはようやく自分の進む道を見つける。

みんなに全てを話すことを決意して、その前にどうしても聞きたいことがあると、一人カミサマンの前に向かっていくとびお。どんな話をして、これからどうなっていくのか、早速見ていこう!

エピソード1「全てを覗いて」

白い部屋にやってくるとカミサマンはいつもと変わらず暢気な様子で迎え入れてくれる。ここまでの話を全て見ていたはずなのに、態度の一つもかえない。とびおが何か質問をする前にカミサマンは「あんたにはもう大体話した気がするけど……」と呟く。

それに対してとびおは全部が微妙なままだと言い返す。確かに全部は言えてないけどと言葉を濁すカミサマンに、とびおはハッキリとした声を上げる。

「知りたいんだ。全て、何もかもを!」

とびおが迫ると、カミサマンは顔を赤らめ、年頃の娘のような恥じらいを見せる。そして、とびおの頼みに大きく頷いた。カミサマンの話では、元々この世界の「可能性」は一つしかなかった。ところが、人類がこの宇宙の法則をねじ曲げる、願うと言う力を発明をしたことで、可能性がいくつも分岐していった。違う可能性を願えば願うほど、世界が分岐し並行世界が増えていく。そして、増えすぎた世界はいずれ、ドカンと爆発してしまう。

そうならないためにも、定期的に「可能性」を一つにまとめ直す必要がある。そのための仕組みが「カミサマンシステム」だ。そして、とびおはその無数に散らばった一つの世界の代表者でもあり、執行者でもある。執行者たちの運命力によって、世界を一つにするのが「サバト」

白オムニスはすでに他の執行者に敗れ、執行者として資格をはく奪されていた。それでも諦めきれずにしがみついている執念だけの存在だ。とびおから執行者の資格を奪うために、とびおの前に立ちふさがっている。自信をなくしているとびおにカミサマンはアドバイスを一つだけくれた。優しく透き通るような声で「……勝ちなさい」と

場面は切り替わり、とびおはオムニスとしてカラオケルームにいた。随分と増えた仲間を見回し、カミサマンから聞いた話を伝えるのだった。

エピソード2「報せ」

とびおは知り得る情報を何ひとつ隠すことなく、いろはたち魔法少女全員に打ち明ける。全てを話し終えて、カラオケルームには長い沈黙が走った。その沈黙を最初に破ったのは花織。声は穏やかであったが、花織は自分たちの手で自分たちを殺してきたことに憤りを覚えている。納得なんて出来るはずがなかった。

とびおも花織の気持ちはよくわかった。だからこそ、今まで何も話してこなかったんだ。いろはは知らなかったんだからと庇ってくれるが、りりは知らなかったですむ話かと厳しく追及する。

それぞれがそれぞれに違う解釈を見出し、カミサマンに怒る者、目の前の障害を取り除けば良いと楽観的な者、オムニスの言葉に従う者、友だちと同じ選択をしようとする者、一人で考えたい者、三者三様だ。

だからこそ、とびおははっきりと全員に告げる。きちんと考えて欲しいと。そして、結論は自分で出して欲しいと。そして、花織は泣きながら部屋を飛び出していく。

それをいろはが追いかけ、全員が押し黙ってしまった。とびおの口からはひたすら謝罪の言葉しか出てこない。こんな戦い巻きこんでしまったこと。そして、みんな考えたいとカラオケルームから出ていく。ぽつんと残されたとびおだったが、その目は諦めていない。必ず彼女たちの未来に繋がる「可能性」を手繰り寄せてみせると密かに誓っていた。

エピソード3「普通の女の子」

魔法少女の事実を告げてから、すでに数週間が過ぎていた。あれから一度も白オムニスは出てきていない。事実を知ったことの影響は大きく、悪魔が出てきてもなんとか倒せる程度の人数しか集まらなくなっていた。それでもみんなは前に進もうと努力をしてる。花織以外は……

そして、とびおはいろはと一緒に花織の家にやってきていた。

花織は学校にも行っていなかった。相当落ち込んでいるのがわかる。不安な気持ちになったとびおにいろはは今日は全部私に任せてと元気に告げた。いろはは物怖じすることなく、花織の家族の前でも笑顔のまま、どうやら毎日花織を迎えにやってきていたらしい。しかし、どんなに呼びかけても花織は今日も部屋から出ようとしない。だが、そこで諦めるいろはではなかった。強引に花織の部屋の中へと突入していく。

花織はひたすらベッドの中で引きこもり続けていた。いろはは昔の出来事を花織に語り始める。それは花織が受験に失敗して浪人した時の話だ。あの時も布団の中で引きこもっていたのをいろはが毎日呼びに来ていた。そんな話をされて、花織の心は少しずつ解けていく。溜まっていた不安が一気に顔を見せ始める。

戦い続けること、悪魔になってしまうかもしれないこと、色々な不満と愚痴が出てくるが、それをいろはが受け入れる。それでもやるしかないと、あの時と同じだと花織が前を向くまでずっと迎えに来ると言い放つ。バカのような言葉に花織は大きくため息を吐くしかなかった。そして、花織は戦おうと決意を決める。止まっていた花織の時間がようやく動き出した。

エピソード4「決意の先に」

ついに「デンジャー」の通知がスマホから流れ出す。決戦の時はやってきた。とびおはみんなに改めて尋ねる。

とびおの質問に全員揃った魔法少女たちは強く頷く。全員がもう覚悟を決めていたようだ。その中にはもちろん、花織の姿もあった。みんなの決意を前に、とびおは自分が彼女たちを守るなんて言っていたことがおこがましい考えだったことに気がつく。彼女たちはみんな自分の力で前に進もうとしていた。

とびおが全員に全てを話したことを告げると、白オムニスは満足そうな声を上げる。そして、次々に姿を見せる悪魔たち、おびただしい数の悪魔たちが一斉吠えた。戦慄がその場に走るが、とびおたちは下がらない。もうやるコトは決まっているのだ。

エピソード5「掴めないものが欲しくて」

断末魔を上げて最後の悪魔がその命を終わらせていく。白オムニスはそれを見て悲痛な叫びを上げる。

消えゆく悪魔に謝罪をしながらも、白オムニスの姿も薄れ始めていた。目が落ち、溶けかけたチーズのような姿になっていく。弱った姿になりながらも、白オムニスの口からは恨み辛みが出て、とびおを攻撃する。同じ能力だったのに、こんな差ができたことに不満を抱いていた。

自分の未来を引き寄せられるのは結局自分だけ。だからとびおはハッキリと言う。

「俺が手繰り寄せるのは、お前を含めた、俺自身の未来だ!」

みんなを救うというとびおの話に白オムニスが頷きかけたところで、突然、特異点の出現を示す通知が流れ出す。そして、白オムニスは何かを思いだしたように呟いた。「ありがてぇ、申し出だったけど、断るよ」

そして、激しい地震が起き、次に聞こえて来たのは、どこかで聞いたことのある声。

見間違うはずもない。いろはそのものだった。突然出てきた自分そっくりな少女に誰もが混乱を見せる。デュナミスフィアが反応していることからも悪魔であることは間違いなかった。

白オムニスはいろはと言ったあと、花織、セイラ、ここあ、陽彩、蒼、丹、エリザ、りり、はなび、依子、マリアンヌと名前を続け、「ごめんな……救って……やれなくて」と哀しげに呟いた。そして、消えていく白オムニス。悪魔いろはは悲痛な叫びを上げ――

白オムニスを食べ始めた。そして、また上がる絶叫。心臓の激しい鼓動が聞こえてくる。

ゆらぎの中に二つの可能性を産み落として消えていった。

CHAPTER11「ミヤマスゴーイング」の感想

なになになに!? 急展開過ぎて頭がおかしくなりそうなほど興奮した。悪魔いろはが産み落としたものがなんなのか、悪魔がオムニスを食べることで何が起こるのか、また新しい問題に悩まさせる日々が始まるようだ。それに時折見せるカミサマンの少女のような反応がたまらなく気になってしまう。

元々何か関係があるような気もするし、そうじゃないかもしれない。そんな複雑な関係なのだろう。思い返してみれば、一番最初に消えていった少女はカミサマンそっくりだった気もする。その辺に何かあるのだろうか。これもストーリーが進むと明らかになりそうだが、結構泣ける話になりそうだ。今回の「勝ちなさい」の言葉で好きなキャラになってしまったカミサマン。次回の登場が楽しみだ。それではまた次回!

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