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命を賭けたゲームはリアル参加型のダンジョンRPGだった。レアアイテムを集め、魔法少女たちは無事にダンジョンを攻略できるのか!?

公開:2021年08月25日 (最終更新:2021年09月01日)

みなさんこんにちは、アプリビレッジのもりすかです。
いつも読んでくれてありがとう。

前回は黒燐扇(コクリ)と白燐扇(ハクリ)のお姉さま「ルクスリア」が登場し、マリアンヌと交流を深めていく話だった。

今回はそのルクスリアに魔法少女たちが呼ばれ、ゲームに巻きこまれるところから話が始まる。いったい、どんなゲームをやらされるのか、早速見ていこう!

第1話「口を開けたラビリンス」

ルクスリアは命を賭けたゲームの開始を宣言する。やはり悪魔だった、騙されたなどと魔法少女たちから声が上がる中、りりだけは、違う反応を見せる。

りりがルクスリアをたしなめると、ルクスリアはみんなを楽しませるために、マリアンヌとずっと一緒に遊んでいたダンジョン探索型のロールプレイングゲームを用意したと無邪気に答えた。どうやら悪意はないようだ。

ゲームのクリア条件は魔法少女のうち、誰かが今いる地下街から地上に到達すること。それなら簡単と、蒼が駆けだしていくが1時間経っても地上にはたどり着けなかった。

クリアできず、息を切らした蒼が戻ってきて、みんなに状況を説明する。出口に繋がる階段を上ったが、気がつけば「男子トイレ」にいたり、地下のホームにいたり、電車に乗ったら、地下商店街にいたりと、空間がメチャクチャになっているようだ。

階段1つでクリア出来るわけがない。もう魔法少女たちは「しぶちかラビリンス」に囚われてしまったようだ。

第2話「エンカウント」

探索一日目。

探索パーティ
いろは、花織、蒼、エリザ、りり、マリアンヌ、ルクスリア。

拠点待機メンバー
陽彩、ここあ、セイラ、丹、はなび、依子、コクリ、ハクリ。

テキパキと指示を出す蒼を先頭に探索を開始する。普段なら多くの人で賑わう見慣れたしぶちかなのに、今は誰の姿も見えない。どこか不気味さを覚えてしまう。

渋谷駅一帯を素にルクスリアによって創り上げられたダンジョン。ゴールがどこにあるのか、全くわからない。このまま、閉じ込められたままだったらと、パニックを起こす魔法少女たち。

しかし、ここは悪魔出現時にでるユラギを使った大がかりなもので、現実の時間とは異なっていて、1秒が10年に匹敵するらしい。クリアすれば、ここにいた人々も元に戻ると聞き、魔法少女たちはホッと胸をなで下ろす。

その中でマリアンヌはダンジョン型ロールプレイングゲームなのに、7人パーティはおかしいと、自分かルクスリア以外のメンバーを外すように提案する。悪魔を目の前にして、緊張感のないマリアンヌに蒼はため息を溢すのだった。

その頃、待機組は拠点の「アップライトカフェ」でルクスリアの目的について話し合っていた。ここあは、ルクスリアは子どもだから、純粋に楽しく遊びたいだけだと告げる。

陽彩はルクスリアについては、それで納得するが、一緒についてきているコクリとハクリが同じ気持ちなのか、確信が持てなかった。

はなびがコクリとハクリに話かけるが、二人は返事することなく姿を消す。交流を持とうとは思っていないようだ。

目新しい物が並ぶしぶちかだけに、いつのまにかウインドウショッピングのような気分になっていく魔法少女たち。そんな緩みきった時、不意にモンスターが姿を見せた。

魔法少女に変身し、戦いを挑もうとするが、変身できない。戸惑う魔法少女たちに、ルクスリアは笑顔で告げる。

「このゲームに変身などというシステムはない」

素手では勝てないと、拠点に戻り、武器防具などの装備を整えに戻ることにした。

行動をするまで敵が動かないとか、ターン制とか、ゲームの基本であるが遊んだことがない魔法少女のために、ルクスリアはルールの説明を始める。

失敗したら「灰」になるのはともかく、死んでも復活できるというのは大きな発見だった。

第3話「拠点にて」

拠点に戻ったいろはたちは、さっそく装備を整え始める。

武器、防具など再現度の高さに、ルクスリアが満足げな声を上げると、コクリとハクリは嬉しそうに笑顔を見せた。魔法少女への塩対応とは大きな違いだ。

魔法少女たちが持ち金を確認しようとしたところで、自分たちのポケットにGと書かれた金貨が入っていることに気がつく。全員の金貨を合わせると1950枚あった。

とりあえず、「ロングソード」「プレートメイル」「かぶと」「ラージシールド」に目を付ける。お値段を聞くと合計1000ゴールドだった。手持ちのお金では一人分しか買えない。

不満を上げる魔法少女たちに、マリアンヌは駆け出しの冒険者だから、装備が買えないのは当たり前と、買う物を吟味するように提案する。

アイテムによって装備できる職業が違うことを知り、魔法少女たちは自分の職業をルクスリアに尋ねた。

魔法少女たちの職業の振り分け。

「戦士」
いろは、蒼、りり

「魔法使い」
陽彩、セイラ、依子

「盗賊」
花織、丹、はなび

「僧侶」
ここあ、エリザ、マリアンヌ

そして、ルクスリアだけが「全能者」という職業だった。究めた者にしか得ることのできない鬼強の職業ときき、魔法少女たちから不満の声が上がる。それでも一緒に戦ってくれるのだからと、その場を収めた。

拠点には、宿屋、酒場、寺院もあり、すべての店員はコクリとハクリが行ってくれるようだ。馬小屋ではプライドが許さないとエリザの意見もあり、1番10ゴールドの「大部屋」に泊まることに決め、各々に食事を摂る。

ルクスリアがおいしそうに呑むお酒に興味を持つ、いろはとエリザ。

ルクスリアの驕りということもあり、一気に飲み干す。おいしいと騒ぐいろはとエリザを見て、他の魔法少女たちも口を付け始める。気がつけば、みんな酔っ払っていた。その中で一人、冷静なはなび。

みんなが飲んでいる物を口にして、「やっぱ、ノンアルコールか」と呟いた。

第4話「攻略珍道中」

探索4日目。

モンスターを順調に倒せるようになった魔法少女たち。ゲームのシステムも理解し、レベルも上がり、強くなっていた。

倒したモンスターが宝箱を落とす。りりがすぐさま開けようとするが、罠があるかもと注意を促し、盗賊である花織に調べてもらうことになった。

しかし、調べるだけで罠が発動するかもしれないと知ると、花織は尻込みして逃げ出してしまう。仕方なく、もう一人の盗賊である丹が罠の解除をする。宝箱の中からは「けん」がでてきた。キリも良いと、一度、拠点に戻ることになった。

現在、第6階層を8割方、踏破している。残念ながら、次の階層への階段は見つかっていない。しかし、先日までは第3階層しかいけなかったことを思うと、素晴らしいペースだ。マリアンヌの予想ではゴールはおそらく10階層。着実に前に進んでいる。

お店で鑑定してもらうと、売った金額と同額かかることを知った魔法少女たち。鑑定金額から、何が出てくるのか連想し、鑑定せずに売るという手法に出る。しかし、鑑定せずに売ると、買い取り金額は1ゴールドになってしまう。そのやり口に納得いかないエリザは異をとなる。

ルールとなんだからとエリザを納得させ、いよいよ先ほど拾った「けん」の鑑定を行ってもらうことに。鑑定金額はなんと7500ゴールドだった。あまりの高額にマリアンヌとルクスリアを急いで呼びにいく。

しかし、それはハズレアイテムでお金の無駄になるだけという二人の意見。それでも1ゴールドで買い取られるのは納得いかないエリザは勝負に出ることに。そして、鑑定され出てきたのは「ショートソード+1」のハズレだった。

第5話「ポンコツ全能者」

探索27日目。

みんなが冒険に出てる頃、待機組は……暇していた。それぞれの装備の見た目談に花を咲かせる。もはや恥じらいも何もない姿で家にいる感覚になってきた魔法少女たち。そんな話から、脱落したある人物の話に移り変わっていく。

脱落したのはルクスリア。

「キラーうさぎ」のクリティカルを受け、首が飛んで死亡し、蘇生しようとしたが運悪く灰になり、さらに失敗して「埋葬(ロスト)」してしまっていた。もうパーティに入ることもできなくなり、ルクスリアは愚痴をこぼしながら、日がなにゲームをやってだらだらと過ごしている。むしろ、いじけている。

ヘコむルクスリアを心配して、マリアンヌが話しかけるが、「放っておいてくれ」とあっさりと追い返されてしまう。蘇生に失敗したコクリとハクリも自分たちの失敗を反省し、大人しくなっている。

そんな中、冒険に出ていた魔法少女たちが戻ってきた。

上級職への転職も進み、装備も充実している。今日は冒険で鑑定アイテム「ぶき」を手に入れた。最強の武器の予感がして、急いで鑑定することに。

出てきたのは、サムライ最強の武器でもあり、ゲーム内最強でもある伝説の武器「むらさま」だった。念願の刀が手に入り、感激する蒼。

最強武器の切れ味を試すため、戻ってきて早々、蒼たちは再び、ダンジョンに向かうのだった。ハンパなメンバーでの冒険は危険だと陽彩の注意を聞くこともなく……

心配する陽彩を残ったメンバーたちが宥める。しかし、陽彩が危惧していたのは、みんなの目的がいつの間にか、ここから脱出することではなく、レアアイテム集めにシフトしていることだった。

手段と目的が入れ替わっている。気がつけば、ここでの冒険生活に染まりすぎていた。しかし、そんな陽彩の言葉もすっかりここでの生活にはまり込んでいる魔法少女たちに伝わることはない。逆に説得されて、アイテム集めの重要性を説かれるのだった。

それを遠巻きに聞いていたはなび。「陽彩も堕ちちゃったか~」とため息を吐く。素直にゲームを楽しめていないのは、自分だけ。

そう言った意味では、おかしいのは自分なのかもしれないと、はなびは乾いた笑いを見せた。

無作為な時間を過ごすことに飽きて来たルクスリアは、最後の仕掛けを発動させるようにコクリとハクリに指示を出す。ルクスリア自身もプレイヤーとして楽しみたかったイベントが、ついに発動する。

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