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お腹を空かせて倒れていたのは魔王!? 悪魔とマリアンヌの種族を超えた友情がゆっくりと紡がれていく。

公開:2021年08月20日(最終更新:2021年09月01日)

みなさんこんにちは、アプリビレッジのもりすかです。
いつも読んでくれてありがとう。

前回はそれぞれが元の世界で新しい生活を始めていく話だった。最後には新しいキャラも出てきて、これから一体どうなっていくのか全く先が読めない展開に。

魔法少女たちに、謎の女ヴィヴィアンや黒燐扇、白燐扇がどう絡んでいくのか、早速見ていこう。

第1話「降り立つ真紅」

スクラムスクエア(通称スクスク)の展望デッキ。絶景スポットで思い思いの時間を過ごす人々の前に、突如として「それ」が宙に現れる。

スマホで撮影される画像には、陽炎のようなものが映り込んでいた。空間を楕円形に切り取ったような「それ」は、まるで宙に浮かぶ『窓』のようだ。そして、「それ」は少しずつ、色を変え、形を変えていく。

真っ赤に染まり、世界の終焉が映し出され、人々の関心はますます高まる。好奇心のまま、近くに行き、一緒に写真を撮ったり、完全な娯楽になっていた。

しかし、不意に人々を蔑む冷たい声が響き、「それ」から、するりと青白い腕が突き出してくる。そして、二人の少女が姿を見せた。

騒がしくざわめく人々に煩わしさを見せ、2人の少女はみんなを殺そうと手を伸ばす。そこでまた新しい少女が登場した。

やめるように二人に注意を促す少女。しかし、その声に人々への憐れみなど一切含まれてはいなかった。

お姉さまと呼ばれた少女は、黒燐扇(コクリ)と白燐扇(ハクリ)を連れ、スクラムスクエアの中へと降りていく。ビルのテナントを冷やかし、街中に出て、スマホやアイスなど色々なものを見て騒ぐお姉さま。

壊すだの、殺すだの物騒なことを口にしているが、お姉さまの行動は見た目通り、小さい幼子そのものだった。

はしゃぎまくりで、気がつけばコクリとハクリの二人とはぐれてしまう。すぐに合流してくると気楽に構えていたが、数時間経っても二人が姿を見せることはなかった。

お腹の空きすぎで幻覚を見始め、お姉さまは倒れてしまう。そこに偶然通りかかったのは、りりとマリアンヌだった。

第2話「わらわのカースト」

りりとマリアンヌは、行き倒れになっていた少女を保護し、マリアンヌの部屋に連れてきていた。少女の姿が悪魔に似てる。いや、そのものだったので、放っておくことができなかったのだ。

このまま倒しちゃうかという意見も出るが、悪い悪魔じゃないかも知れないとしばらく様子を見ることになった。そんな時、マリアンヌの母親が帰ってきて、誰か来ていることに気がつき、マリアンヌの部屋までやってくる。

正体不明の少女を慌てて隠そうとするが、部屋の中に強行突破され、見つかってしまう。

愛らしい少女に見惚れたマリアンヌの母親。状態を訪ね、すぐにご飯を食べさせることに。

お腹を空かせていた少女はご飯を口にしながら、何度もおいしいと満足げに呟く。ご飯を食べさせてくれたことに感謝を覚え、少女は「ルクスリア」と自分の名前を口にした。

第3話「コントローラーと小さな手」

ルクスリアがマリアンヌの部屋に泊まるようになって、すでに1週間が経過していた。気難しくてあまり懐かない猫のオスカルにも、すっかりと懐かれている。

その間に、ルクスリアが本物の悪魔の吸血鬼であること、従者の二人とはぐれてしまったことを聞かされていた。

人間と同じ食べ物を食べ、ゲームに興じる。その姿は決して悪魔には見えない。ゲームの中でルクスリアが特に興味を示したのがRPG。

説明を受けながら、楽しくゲームで遊ぶ二人の姿は、仲良しの姉妹のようだった。

第4話「青空の下の魔王様」

今日はりりとマリアンヌ、はなび、依子で待ち合わせ。そこにはメイド服に身を包む、ルクスリアの姿もあった。奇抜な格好に依子とはなびは驚きを隠せない。

ルクスリアの偉そうな態度と挨拶に、依子とはなびはややキレ気味。しかも、その正体が悪魔だと知り、ますます状況は悪化する。

「わらわはエレボスが七魔王がひとり、色欲の王ルクスリア・ザ・ラストである!」

愉快な自己紹介も終わり、人目につくからとファミレスに移動する。そこで、色々な食べ物にルクスリアはご満悦の様子。ルクスリアを訝しげに見ていた、依子たちもマリアンヌと仲良く話す姿を見て、態度を軟化させていく。

その後、街中を散策し、エッチな同人誌を見たり、ハマっているRPGのノベライズを読んだり、ゲーセンでぬいぐるみを取ったりと楽しい時間を過ごす。

帰り道。マリアンヌはルクスリアと手を繋いで歩く。姉妹のいないマリアンヌには、なによりも幸せな時間。この幸せがずっと続くといいなと、思わず空に願った。

第5話「刻み続けた足跡」

いつものカラオケルーム。陽彩は魔法少女のみんなからの報告を聞き終えていた。特に変わったこともないと言うことで、会議は終わろうとしていたが、ルクスリアについて、陽彩に何も報告しなかったマリアンヌとりりの態度はぎこちない。

そんな二人を見て、陽彩は「面倒毎が起きている」と察する。

陽彩の誘導尋問が発動する前に、マリアンヌは自爆し、ルクスリアについて話をすることになった。

悪魔と友だちになったと聞かされ、陽彩は失笑する。魔法少女たちも良い悪魔なら会ってみたいと概ね、好感触。しかし、蒼と丹はどこか、懐疑的だった。一度会ってから、どうするか決めるということで落ち着く。

みんながカラオケルームから立ち去り、陽彩が一人でいるとヴィヴィアンが突如、姿を現す。

ヴィヴィアンにルクスリアのことを尋ねるが、友達じゃないから何も知らないと一言だけ。そして、「悪魔と友だちになれるなんて思わないことね」と忠告を残し、立ち去った。

夕飯前にゲームで遊んでいたルクスリアに、マリアンヌの母親がマリアンヌと姉妹みたいに仲がいいと褒めると、突然、態度を豹変させる。そのままルクスリアは部屋を飛び出し、姿を消した。

第6話「わらわのかんがえたげーむ」

どこか暗い人気のない場所で、ルクスリアは怒声を上げる。姿を見せたのは、コクリとハクリ。

やっと会えたと喜ぶ二人と違って、ルクスリアは怒りを露わにしている。どうやら、自分が楽しみにしていた何かを、コクリとハクリによって台無しにされたようだ。

必死に謝罪を繰り返すコクリとハクリに、ルクスリアは一つの指令を出した。

いなくなったルクスリアを探し回っていると、いつの間にかルクスリアは家に帰っていた。マリアンヌは母親から話を聞いていただけに心配していたが、いつもと変わらないように見える。

マリアンヌの母親に言われたことで怒ったわけではないとルクスリアが告げた。安心したマリアンヌは、他の魔法少女たちにも会って欲しいと提案する。それをルクスリアは快く引き受けた。

数日後……

ルクスリアと会うため、魔法少女たちは約束の場所へと向かっていた。どんな悪魔なんだろうと楽しみを隠せないいろはを先頭にみんな思い思いの意見を口にする。そんな中、マリアンヌだけはどこか思い詰めた顔をしていた。

りりが尋ねると、みんなとの顔合わせに失敗したら、どうなるんだろうと心配していたようだ。

マリアンヌが信じるなら、悪魔でも信じるというりりの意見を聞いて、はなびは突っかかる。自分で考えようとしないりりに腹を立てたらしい。

喧嘩になりそうだったところで、陽彩が「仲間」なんだからと仲裁し、なんとか収まる。

待ち合わせの場所に行くと、そこにはルクスリアだけでなく、コクリとハクリの姿もあった。

魔法少女たち12人全員が揃っていることに満足げな顔を見せるルクスリア。コクリとハクリは魔法少女たちを揶揄する言葉を連ねる。

気がつくと、周りから人々の姿も消えていた。警戒を強める魔法少女たちに、ルクスリアはゲームの開始を告げる。

I=MGCM 第1部 第3章「ランブリングワンダラー」の感想

新キャラ登場だけあって、しっかりとキャラの掘り下げがあり、読み応えのある回だった。ここまで掘り下げたんだから、しばらくは活躍するキャラになるのだろう。

ルクスリアが魔法少女たちとどんなカラミを見せてくれるのか、楽しみだ。今回がギャグ多めの話だったので、次回はシリアスよりの話を期待する。やっぱ、マジカミって言ったら、悪魔堕ちだしね。期待しておこう。

それではまた次回!

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