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ギャルゲーの世界で新撰組のメンバーになった魔法少女たちは、なぜか男になった蒼に惚れていく。マジカミとは思えないハーレムな展開を楽しもう!

公開:2020年09月10日 (最終更新:2020年11月19日)

5話:十一娘落ち

岡田に深手を負わせることはできたが、他の悪魔に気を取られている間に取り逃がしてしまう。本当に蒼そっくりで、服装も同じだったら見分けられたかどうかわからない。

その夜、みんなが寝静まった後も、蒼はなかなか寝つけずにいる。今までは世界を移動しても、誰かの身体が変化するなんてしなかった。自分は本当に「蒼」なのか、そんな疑問がイヤでも湧いてくる。

ハッと気がつくと、目の前に見知らぬ女が二人いた。その様子から明らかに悪魔だ。蒼に向かって自分の真の姿に気づいていないのかなと問いかけてくる。意味不明な質問をされ、蒼は二人に攻撃をするが、身体がまともに動かない。そんなことを繰り返していると、急に目が覚めた。

なぜかここあが布団の中にいて、抱きつかれていたようだ。

うなされていた蒼を心配して隣で寝ていたとのこと。ここあに礼を行って、寝汗を拭うために露天風呂にと向かう。服を脱ぎ、中に入ろうとするとマリアンヌが先に入っていた。

蒼を見て慌てふためくマリアンヌ。一緒に入ることになったが、蒼はどうにも落ち着かない。マリアンヌが異常なほど色っぽく見えてしまう。そんなことを考えているうちに男性器が少しずつ大きくなっていく。しかも、それがマリアンヌのお尻に触れる。取り繕い、肘だと思われて事なきを得た。

ここ数日なんだかんだで、誰かと行動していた気がする蒼。本当にみんなが自分に好意を抱いているように見える。自分のことを強くてカッコ良くて、頼れる存在だと思っているに違いない。しかも、自分の身体は男になっている。蒼が望む理想の世界だ。そんなことを考えていると花織がやってくる。

なにやら報告があるという花織。話を聞いてみると蒼の子どもを妊娠したらしい。

6話:安産の大獄

さすがに意味がわからず蒼は花織を宥める。そもそもそんな行為に及んだ覚えはない。

説得を試みるが、何を言っても花織は聞く耳をもたなかった。いくら何でも展開が早すぎると思ったとき、さっきまで考えていたことがふと頭をよぎる。

ここが蒼の望む世界だったなら。目の前にいる花織は、蒼自身が具現化した存在なのかも知れない。だったら、試してみるのが一番だと、蒼は花織に突拍子もないことをやらせてみることにした。

まずは自分にビンタするように強く念じてみる。するといきなり、耳元で大きな音が鳴り、花織が眉間にシワを寄せ、口を尖らせて睨んでいた。そして、自分が言ってもいないようなことで怒り出す。

念じたとおりの行動だとすれば、つじつまが合うように記憶も修正されているようだ。

不意に誰かが何をささやいたような気がした。

7話:陽彩ルート布告

蒼が剣を振るたびに大粒の汗が零れる。一晩中、稽古をしていたように見える蒼を他の魔法少女たちが心配そうな顔で眺めていた。どんなに疲れていても、夜になったらごちゃごちゃと考えてしまい眠れなくなる。かといって、トレーニングをしていてもみんなを心配させるだけ。どうしたものかと考えていると、ふすまの向こうに人の気配を感じた。

花織が蒼の部屋に訪ねてきて、小さな枕を渡された。「菊枕」と言う物で、菊の花を乾燥させて作るものらしい。とても良い匂いがするので、安眠効果が期待できそうだ。蒼が礼を告げると花織が嬉しそうに笑う。その顔を見て、蒼はこの世界に来てからずっと悩んでいたことを口にする。

自分が男になってしまったこと、自分自身がもともとそう言う願望があったこと、こだわっていたものがなくなって、ショックだったこと、男になりたくてずっと頑張って来たのが、蒼のアイデンティティだった。そんな話をすると花織は自分だって、一秒前の自分とは全然違う自分かもしれないと言う。その言葉で蒼は自分が何者かなんてことで悩むのが小さなことだと気づく。

そして、蒼の中で考えて、一番理解して協力してくれる相手を選ぶ。その相手は――

陽彩を呼びだし、蒼はその肩をガッシリと掴む。突然のことに陽彩は顔を赤らめて、激しく動揺を見せる。そんな陽彩に「俺たち結ばれよう」と愛の告白を告げた。

いきなりの告白に戸惑う陽彩だったが、蒼は言葉を続ける。このゲームは主人公と隊士の誰か結ばれると終わりになるギャルゲーだ。だから、陽彩を選んだと。ヒロインの方からキスをしてくれば結ばれるフラグになると説明する。そんな恥ずかしいことはできないと陽彩は言うが、どうしてもと蒼に頼まれ、頑張ってキスをした。

しかし、何も起きない。ゲームクリアの恋愛フラグを立てたが何も変わらないようだ。

翌日――

「寺島屋」である集会が開かれるという情報をはなびが持ってきた。そこに岡田蒼も現れるらしい。全ては幻かも知れないが、蒼はそこを襲撃すると決める。

8話:夢血開場

はなびが持ってきた情報は正確で、立地なども完璧に把握されていた。そのおかげで襲撃は成功。岡田蒼を追い詰める。蒼のトドメの一撃が決まり、岡田蒼の肢体は真紅のもやに包まれ、消えていった。

その瞬間、エリザがイヤな咳と共に吐血する。どうやら内蔵にダメージを受けているらしい。確かエリザがなりきっている「沖田」は、労咳で死んだ。その影響をエリザが受けているとしたら、ストーリーが進んでいる。

ゲームをクリアする方法がわからず、全てが自分の夢だと考えた蒼は、刀を抜き、左の脇腹に狙いを定めて深々と突き刺した。そして、そのまま勢いよく刀を右へ引き回す。薄れゆく意識の中、目に涙をいっぱい溜めた陽彩が駆け寄ってくるのが見えた。

蒼の身体が徐々に薄れていく。それに合わせてみんなの身体も薄くってなっていた。自分たちが消えかかっていることを知り、魔法少女たちはパニックに陥る。彼女たちの姿が消えると、周囲の風景が揺らぎ始め、その形状がくずれていった。

そして、全てが闇に落ちていく――

その様子を見ていたのはマオ。

夢の中に引き込むという二人の悪魔に依頼し、夢の中で殺害を企てていた。だが、その話はでたらめで、夢の中の結果は現実には何も影響しなかった。

二人がかりで何も結果が残せなかったことに、マオは嘲りの言葉を向ける。

EX:大性鳳還

いつものカラオケルームで、ギャルゲー「幕桜記」の話で盛り上がっていた。蒼が体験した「幕桜記」の世界はすべて彼女の夢だったようだ。でも、蒼はそこで起こったことをしっかりと覚えている。下半身の妙な感覚を含めて、全てが現実だったかのようだ。何かを見落としているような気がしてならない。

そんな時、エリザが温泉を掘り当てたシーンが良かったと口にする。そんなシーンはゲーム内にはないと、他の魔法少女は突っ込みを入れるが、エリザは言葉をやめない。特に好きだったのが、土方が斉藤に告白するシーンだと言うと、陽彩が顔を真っ赤にして、言葉を遮った。それを見て、蒼は信じてもらえないかも知れないが、悪魔の仕業かも知れないと夢の内容をみんなに話すことに決めた。

「幕鳳記 ~新選組射爆奇譚~」の感想

全てはマオが仕組んだことで、夢落ちだけど夢落ちじゃないというなんとも不可解な終わり方をしたストーリー。蒼と陽彩が結ばれるとか、大喜びの人もいるに違いない。だけど、一言言わせて欲しい。確かに蒼の本命は最初から陽彩だし、他のイベントでも陽彩がハートマークを向けた紅茶を当てるなんて荒技も見せてたし、完全なギャグだからしょうがないのもわかる。

でも、花織をあそこまで使っておきながら、なんの返事もせずに無視して陽彩のところに告白しに行った蒼はどうなのかと……人の気持ちがわからないって伏線はあるけど、私立武良穂の生徒会長なんだし、もう少し気づかいがあってもよかったのではないか。花織が不憫でならない。

きっと花織はあんな感じで本命に精一杯尽くしても、相手にもしてもらえずに寂しい思いばかりするのだろう。花織の未来に幸あれ。

それにしても、オムニスがあんな感じの性格だから、ハーレム物の気がしないマジカミだが、今回の話は普通のギャルゲーなら、花織たちがどんなキャラになるのかを見せてくれた。一途に頑張る花織とか、あざといここあ、ツンデレのはなび、引っ込み思案のセイラ、暴走気味のマリアンヌなど、普段では絶対に見られないような顔が見られてかなり満足だ。

次は今回絡みの少なかったいろはや丹も出してくれると嬉しい。というか、ハーレム物の体をして、全くハーレムになれないとびおは可哀想だ。まあ、カミサマンの部屋に妹がいるのでそれが救いか……イベントではほとんどで出てこないカミサマンだが、彼女の活躍にも期待する。そんな感じでまた次回!

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