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雪降る大晦日に突然姿を見せた二つの影。小さな亀裂は大きな軋轢となって、魔法少女たちとただならぬ因縁を作っていく。

公開:2020年01月03日(最終更新:2020年11月17日)

みなさん、こんにちは。もりすかだ。
いつも読んでくれてありがとう。

今回は2019年12月31日18:00~2020年1月16日23:59まで開催されるイベント「令和巫女合戦みこみこ」のストーリーを紹介していこう。大晦日の真っ只中からイベント開始するという大英断。スタッフに凄く負担をかけたことが想像できる。

イベント中にトラブルでも発生したら、元日から休み返上での仕事となるに違いない。マジカミはマジ神だ。自分が働いているわけではないので、ぜひ、この調子で頑張って欲しいと他人事で応援しておく。

それでは気合いを入れて開始したイベントのストーリーがどんなものになっているのか見ていこう!

オープニング:月夜の近い

その神社は大晦日だというのに、参拝客が一人もおらず、宮司や巫女も見当たらない。東京では珍しく雪もぱらつき、二つの影が神社に降りた。

雪と見まごうほど肌の白い少女は、最近は神社に人が来ないのでイタズラのしがいもなくなったとぼやく。小さく息を吐き、今年もあれに行くのかと少女に尋ねる。少女は嬉しそうに頷き、もちろんと返事をした。ゆっくりと振りゆく雪を眺めながら、二つの影は祈るように空を見上げ続ける。

1話:令和巫女着初め

1月1日。りりの提案で近くの神社へ初詣に行くことになった魔法少女たち。陽彩から返事がなったので、直接向かい、彼女の家のベルを鳴らす。しばらく待つと扉がゆっくりと開いた。

オムニスたちを見て陽彩は深くため息を吐く。初詣に行こうと誘うが、混んでいるところに行くのがイヤだと断られる。しかし、いろは、りり、エリザの強引組、陽彩のいい分など聞くはずもなく強引に連れ出した。

やってきた神社は正月だというのに全く人気がない。境内にいるのは巫女服を着た年配の女性だけ。申し訳程度に置いてある正月飾りが逆に寒々しく感じた。

正月なのにどうしてこんなに人がいないのか、気になった魔法少女たちは年配の女性に話しかける。陽彩の歯に衣着せぬ質問に怪訝な顔を見せながらもポツポツと話してくれた。

最近、この神社では奇妙なことがよく起きており、狛犬がしめ縄で亀甲縛りされていたり、お賽銭の中身が全部ポップコーンになっていたりと割とひどいイタズラだ。それが原因で近所の人たちも気味悪がって近づかなくなってしまったらしい。

ニンフのイタズラを疑ってみるが、手が込みすぎているから違うだろうと意見が割れる。それでも関係がないとは言えない。魔法少女たちは神社を調査することにした。

各々に気の向くまま調査を始める魔法少女。どこかからりりの悲鳴が聞こえる。そして、すぐ近くでユラギが発生したと悪魔出現を知らせる通知が届く。さらに陽彩のスマホには新しいドレスも届いていた。どうやら巫女衣装のようだ。そんな話をしていると慌てた顔でりりが戻ってくる。

紅白のデカいお化けが暴れていたと騒いでいると、りりのスマホにも新しいドレスが届いた。陽彩と違っていきなり着替えるりり。

テンション上がりまくったりりは、みんなと一緒に発生したユラギへと向かっていく。

2話:鍋パ★ディスカバリー

新しく手に入れたりりのドレスは強力で発生した悪魔たちをたくさん倒してくれた。

悪魔を倒して境内に戻ってきたところで、先ほどりりが紅白のお化けを見たと言っていたことを思い出す。今まで戦っていた悪魔とはまったく別モノらしい。しかし、そのお化けは見間違いなのか、どこかに行ってしまったのか、わからないが姿を確認することはできなかった。

それならと言うことで、なぜか家主の許可なく陽彩の家で鍋パーティを行う計画が進み始める。

陽彩はブツブツと文句言いながらも、家で鍋をすることを承諾してくれた。みんなで協力して作った鍋はなんともおいしそうだ。だが、思ったよりも鍋奉行だったらしく、鍋の全てを陽彩が仕切りはじめる。もくもくとみんなの食事が進む中、どこか上の空でりりが考え込んでいた。

尋ねてみると神社のことが気になっているようだ。後でもう一回行こうと誘われる。スマホも鳴っていないことだし、行っても何もいないと思うが、りりは悪魔よりも幽霊を怖がっているらしい。このままでは夜も眠れないと言われて、オムニスは鍋もそこそこにりりと神社に向かうことになった。

一通り神社を見て回ったがとくに怪しいものはなにも見つからない。安心したところで参拝して帰ろうとし、鈴緒に触れるとヌチャリとした感触。接着剤が塗られていたらしく、りりの手が鈴緒と強力にくっついてしまう。どんなに頑張っても取れない。あまりも悪質なイタズラだ。

助けを呼びに行こうとすると、不意に話しかけられる。明らかに人間とは違う風貌。だが、悪魔とは違い言葉をハッキリとしゃべる。どうやら彼女たちがこのイタズラを行った犯人のようだ。不敵な笑みを浮かべてこちらに近づいてきた。

3話:超えられない深淵

手が鈴緒にくっついたままの間抜けな姿でろくに身動きもとれない。このまま襲いかかられたらりりの身が危険だ。だが、意外なことに彼女たちに敵意はないらしく、自己紹介をはじめる。

白髪の小さな子が「マオ」、デカいお化けに乗っている黒髪が「カンナギ」だ。馴れ馴れしく話しかけてくるところから普段の悪魔とはまったく別モノの存在で、その表情も多いような気がする。

なによりも駅伝が好きで、毎年見に行こうとして、ある年はニューヨークに、ある年はバンコクにいたなど、お茶目な一面も見せてくれた。どうやってもたどり着けないと言うことで、鈴緒に罠を仕掛け、引っかかった人に連れて行ってもらおうと企んでいたようだ。

悩んだ末に、接着剤を外してもらう交換条件として、駅伝にマオたちを連れて行くことになった。

接着剤を外してもらい、一目散に帰宅してきたりり。神社で起こったことをいろはたちに話す。そこに悪魔通知が入ってきた。あの神社にまた悪魔が出現したらしい。オムニスたちは再び神社に向かう。

4話:交換条件は駅伝

セイラと花織も合流し、あっさりと悪魔は退治できた。戦いが終わって改めて境内を見るとお菓子のゴミがたくさん散乱している。セイラが呆れ顔を浮かべたところで、りりが明日駅伝にマオたちを連れて行く約束をしたことを告げ、みんなも一緒に行こうと誘う。

陽彩は悪魔の言うことなんか簡単に信じるなとりりを宥め、りりは反対にいい子だから信じたいと言い返す。二人は険悪なムードになりながらも、なにかあったら自分が責任を取るとりりが言い張った。

翌日、顔を出したのはオムニスとりり、そしてマオだけだった。それでもマオは本物の駅伝を見られて凄く嬉しそうだ。マオのはしゃいでいる顔をりりとオムニスはどこか嬉しげに眺めていた。そんなオムニスたちの様子を遠くから見守る姿がある。

いろはとセイラ、そして、陽彩は影から尾行して様子を見るという方法を選んだようだ。

汗の臭いだけで好きな選手が来るのがわかるというマオの特殊能力。選手にアドバイスをしながら一緒に走り去っていく。その姿に刺激され、いろはも変身して後を追う。

当然のように警備員に注意されるいろはとマオ。なんだかんだありながらも無事に駅伝を見終わり、感想を語り合いながら神社に帰ってきた。楽しげにしていたマオが急に、何かを見つめて凍り付く。

そこには寒さで凍える子猫の姿があった。罵声に似た言葉を吐き、マオは音もなく子猫に近寄り、拳を振り上げる。マオの行動をいち早く察したりりは間一髪で猫を抱え、マオの攻撃をかわした。そのまま、茂みに猫を放してやる。りりがスゴイ形相でマオに迫ると、自分の大事なラジオに猫が近づいたから追っ払おうとしていただけと、キョトンした顔でマオは答えた。

マオはどうしてみんなが怒っているのか分からないようだ。虫なら平気で殺すのに、どうして猫には同じことをしないのかと尋ねられ、そう言う話じゃないというが、マオはそこで話を切るとラジオを抱えて立ち去っていく。

5話:スペシャル甘酒パワー

ここ数日の話をみんなに話すと一番食い付いてきたのははなびだった。彼女は話を聞いた後、近所を回って不思議な噂を広めはじめる。今までのイタズラは幸福をもたらす祭神が降り立つ前兆で、白い怪異の目撃情報も合わさって、閑古鳥が鳴いていた神社は大盛況になっていた。

マオたちを神として崇めておけば、人間に危害を加えることもないだろうというはなびの考えが元になっている。すべてがうまく行きそうだったが、りりはまだ悩んでいた。マオが言ったようにあの時、子猫じゃなく虫だったら、同じ反応を見せただろうか。そんな質問がずっと頭を回っている。魔法少女になって、自分勝手な正義を他人に押しつけているように思えてきたようだ。

相談を持ちかけられた陽彩だったが、何も言葉が思いつかず、頭を撫でるだけだった。そして、持っていた甘酒をりりと一緒に飲む。思い付きだけの行動だったが、りりの気持ちは幾分か楽になっていた。陽彩にお礼を言うりり。しかし、お礼を言われた陽彩の反応がおかしい。

どうやら酔っ払ってしまったらしい。無邪気にはしゃぐ陽彩の姿はその見た目から本当に小学生のように見えた。そんな人間たちの様子を神社の屋根の上からマオとカンナギが眺めている。はなびが神社に人を呼び戻したことに関心していた。

カンナギはたくさんの人間がいて、楽しさのあまり人間たちに近づいて行く。祭神がいよいよ降臨されたと言うことで境内は大混乱。はなびたちが注意を促すが誰の耳にも届いていない。熱狂の中、一人のおじいさんが真っ先にカンナギに近づく。

カンナギはそのおじいさんを容赦なく突き飛ばし、茂みの方へと落とす。カンナギの興奮はそれでも収まることなく暴れはじめる。りりはマオにカンナギを止めてくれと頼むが、騒いでいるのは人間だから、先に人間をどうにかしろと言い返してきた。だけど、それができないからマオに頼んでいるのだ。次々に突き落とされていく人間たち。悩んでいたりりが出した答えは一つだった。

人間を守るために闘う魔法少女とマオ・カンナギの戦いが幕を開けた。

6話:いつかまたどこかで

魔法少女たちの攻撃を受け、弱々しく鳴き声をあげるとカンナギは消えていった。虚ろな目でカンナギの名を呼び続けるマオを見て、オムニスたちは何も言えない。そして、泣き止んだかと思ったら、マオは殺意の籠もった目を向けてくる。「覚えてなさい」と捨て台詞を吐くと、大きく跳躍し一瞬で姿を消した。

それから数日後――

魔法少女たちは神社に来ていた。マオが戻ってきたかも知れないという希望的な観測も混じっている。だけど、そこにマオの姿はなかった。むしろ、次に姿を見せたときは親友の仇として襲ってくるに違いない。その時はきちんと戦えるだろうか、りりは自答を繰り返す。

高いビルから人間たちを眺めているマオ。絶対に仇をとると静かに誓っていた。

「令和巫女合戦みこみこ」の感想

どうしたんだ急にというくらい作り込まれたイベントストーリーだった。てっきり今回もニンフが出てきて面白おかしく終わるかと思ったら、大きな伏線となる「マオ」の登場。そして、めちゃくちゃボリュームあるテキスト量。一体どうしたのだと思ってしまったほどだ。これからのイベントストーリーでは彼女が活躍することになるので、気合いを入れたのだろう。

それにしても突如消えたニンフたち。「悪魔の涙」にも一切触れなかったし、もうでてこないのかな? それともマオとニンフはくっついて一つの大きな波になるのかな? 全く予想もつかない。ニンフ自体も前回の話で人間に恨みを持っている様子だったし、絶対になにか関係してくるはずだ。

今回の話を読んで一番思ったのは、どうしてりりだったのかと言うこと。あそこのポジションは主役的立場のいろはなんじゃないのか。まあ、ここまでのイベントを読んでみるとわかると思うが、明らかにイベントではいろはの待遇は良くない。それに対してりりは主役級の活躍を何度もさせてもらっている。その差がはっきりと出たと言うことだろう。

次のイベントでは、マオがどんなことをしてくるのか楽しみだ。それではまた次回お会いしましょう!

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