【マジカミ】第1部 第1章「イノカシラレスキュー」メインストーリーのあらすじ・感想・考察
公開:2019年07月23日 (最終更新:2021年07月23日)
みなさん、こんにちは。アプリビレッジのもりすかです。
2019年6月26日から「DMM GAMES」にてPCブラウザゲームとしてリリースされている「マジカミ」のストーリー紹介を行っていこう。今回は「チャプター1」、主人公のとびおがいろはと花織を魔法少女にしてからのお話だ。プロローグのあらすじはこちらから。
エピソード1「フライングは2回まで」
とびおがオムニスになって、世界を渡るのをカミサマンはどこか寂しげに見送っていた。
色々な可能性を信じ、とびおを何度も送り出し、悪魔たちとのゴールの見えない徒競走を続けている。今度こそちゃんとゴールに辿り着かせられるようにと、カミサマンは自分に言い聞かせて、今日も頑張っていた。
場面は変わり、いろはと花織の二人と一緒にカラオケボックスにいる、とびおこと、オムニス。花織に色々と詰め寄られている。
どんなに質問をされてもわからないのはとびおも同じ。だが、全てを教えてくれるまで、解放する気がないと花織が断言する。尋問を繰り返され、まるで犯罪者の様な気分になってしまい、自分の知っているコトをとびおは口にした。その話を聞いて、花織はますます態度を硬化させる。
理由も不明、原因も不明、目的も不明、全てが不明。そんな説明で納得する人は誰もいないと、花織は魔法少女やめさせようといろはを説得しはじめる。
しかし、いろははまったく話を聞いておらず、我関せずでカラオケを歌おうとしてしまう始末。花織になんと言われても子どもの頃からの夢である魔法少女をいろははやめる気なんて毛頭になかった。
カミサマンの正体も全く不明という現状を変えるため、もう少し情報をカミサマンから集めないといけないと、とびおは再び自室のような謎の空間に意識を戻す。
そこには不満げな顔を見せるカミサマンがいた。花織に圧されて自分のことをベラベラと話してしまったとびおに苛立ちを覚えているようだ。
とびおは自分たちがこれから何をすればいいのか、カミサマンに改めて尋ねる。しかし、心の隙間に狙ってくる悪者である「悪魔退治」とだけしか答えない。
悪魔について質問すると、居場所を知るために「デュナミスフィア」というスマホアプリを紹介される。悪魔の出現予測ポイントを知ることができ、おまけに目的地までのナビも完備している優れものだ。
便利なものがあるなら速く教えてくれと毒づいたところで、アプリから通知される警告音が高らかに鳴り響く。新しい悪魔が出現して被害者が出そうになっていた。
急いでオムニスに戻り、とびおはいろはと花織に状況を説明する。
しぶる花織だったが、やる気満々のいろはに押される形で悪魔の出現ポイントへ向かう。
エピソード2「人を食った話」
初めていろはたちが悪魔を退治してからしばらく過ぎ、今日もいろはたちは絶好調に悪魔退治に勤しんでいた。夢だった魔法少女をやれていろはは青春を謳歌していたが、そんないろはを普通の生活をしたい花織は呆れ顔で眺める。
いろはたち以外にはオムニスの姿を見られないと知ったとびおは、学校にもついて行っていた。とびおには悪魔を退治するという「執行者」として役割がある。
そして、本当かどうかわからないが無事に悪魔を全て滅ぼせば、次代のカミサマンになれるとも言われた。
そんなものに興味はないとびおだったが、悪魔が人を喰うのではなく、存在そのものを食べて消滅させると聞くと考えも変わっていく。オムニスを見られるのは思春期の女の子たちだけで、悪魔たちにも襲われるのも女の子だけだと知ったからだ。
とびおの話を聞いて、いろはたちは最近周りの人たちがいなくなっていることを思い出す。
そして、またスマホが悪魔出現を告げる。
エピソード3「カミカクシ事件」
いくつかの戦いを抜けてしばらく経った頃、いろはは最近学校に来てなかった生徒たちがまた学校に来るようになっていた。だけど、おかしなことに休んでいた理由を尋ねても、覚えていないと言うだけで、休んでいた記憶は誰にもない。
花織に相談してみると、自分の周りでも同じようなことが起こっていると話す。
悪魔を倒したことで存在を喰われた人間が戻ってこれるのだととびおは想像を巡らせた。自分たちの活躍で行方不明になった女の子たちが戻ってきていると知っていろはは喜ぶ。
そしてまたとびおの頭にはいろはが泣いている姿が弾けて消える。初めて話したはずなのにどこかで聞いたことがあるデジャブのような感覚だ。しかし、それ以上思い出すことはなかった。
そんな話をしていると、突然「ここあ」と「セイラ」が近づいてくる。
しかも、普通に話しかけてきただけじゃなく、いろはたち以外には見えるはずのないオムニスを認識している様子だった。
とびおは2人が魔法少女候補であるとひらめき、慌てて追いかけようとする。しかし、タイミング悪く、新しい悪魔の出現を知らせるアラームが鳴り響く。
エピソード4「恋文は手書きで」
悪魔を無事に倒し終えた頃にはすでに放課後になっていた。授業にでられなかったとぼやく花織を、いろはが「誰かを救えたんだよ」とポジティブな意見で諭す。
花織はこのまま2人で戦い続けるのは、さすがに無理があると確信していた。
やはり、魔法少女は多い方がいいと、さっき出会った「ここあ」と「セイラ」に話を持ちかけることにする。
2人を慕う花織が手紙での呼び出しを敢行することになった。
屋上で待っていると古風な告白だと思った二人が興味津々に姿を見せる。憧れの先輩を目の前にして、口ごもってしまった花織を横目に、いろはが積極的に話を進めていく。
「――私たちと、魔法少女を始めませんか?」
事情を説明すると、危険だと乗り気ではないセイラに反して、ここあは魔法少女に興味津々。
面白いのが楽しくて、可愛いのが正義だと、ここあはあっさり魔法少女になることを承諾する。
止めるセイラに耳を貸すこともなく、悪魔出現のアラームを聞き、ここあはいろはたちと一緒に、悪魔退治へと向かう。
エピソード5「すれ違い」&エピソード6「願いの力」
セイラのため息が零れる。ここあが悪魔退治に出掛けてからずっと心配で学校で待っていた。そこに暢気な顔でここあが戻ってくる。
危ないからやめた方がいいとセイラが注意しても、ここあは魔法少女をやめる気は一切ない。それどころか、セイラに向かって魔法少女にならないかと勧誘までしてしまう。
言い合いになってしまいそうになったところで、またスマホが悪魔の出現を知らせる。
互いの考えは少しずつズレていってセイラも素直になれなくなっていた。ここあが心配で魔法少女を否定しているだけなのに…… ここあが悪魔退治に向かった後もセイラのため息は止まらない。
昔、親しい人を失った経験を持つセイラはとうとう我慢出来ずに、悪魔たちと戦っているここあたちの元へ向かう。そこでは悪魔たちと戦っていたここあたちの現状を目の当たりにする。
増え続ける悪魔たちにここあが追い込まれたところで、「ムゲンノカノウセイヲシンジマスカ?」とセイラのスマホが鳴り響く。
ここあまで失うのは絶えられないと、セイラは魔法少女になることを決意した。
間一髪のところで変身が間に合い、セイラがここあたちを救う。
ここあを救いたいという気持ちが圧倒的に強かったからか、その力は凄まじく、他の誰よりも強かった。
エピソード7「魔法少女はじめました」
セイラの異常な力を不思議に思うとびお。そんな時、今度はセイラの泣いている姿が頭の中を駆け巡っていく。またどこかで見たことのある既視感にとびおは頭を悩ませる。
思い悩むとびおにセイラが悪魔を倒せば、いなくなった人が帰ってくるのかと尋ねる。セイラが昔、失った人は、交通事故で亡くなったお姉さんだった。セイラは魔法少女としてやっていく理由をしっかりと見つけて前に歩き出す。
「今日から……魔法少女はじめました」
4人はジャンボパフェを食べて親睦を深めにいく。とびおは自分のことはすっかり忘れられたとぼやきながら、慌ててその後に続くのだった。
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-
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CHAPTER1「イノカシラレスキュー」の感想
エピソード1でカミサマンがつぶやく「これは何度目だろう」の言葉がたまらなく重い。文章だけ見ていたら、とびおが何度も世界を移動しているように思えるが、すぐに花織に問い詰められているところを見て、それが間違いだと気づかされる。カミサマンはとびおに言えないだけで、この世界の終わりを何度も見て、何度も間違えてきているのだ。
そして、そこから紡がれる今度こそは正しいゴールに向かって欲しいの言葉。これはかなり重い展開になるのが想像できる。
ここあは弟たちを守るために先を見て戦い、セイラは過去に失ったモノを取り戻す為に戦う。いろはと花織もそうだったが、この「マジカミ」では人物たちがうまい具合に対局の関係になっている。多くの伏線がそこに隠されているような気がして先を読むのが非常に楽しい。
今回のCHAPTERでは新しい仲間が2人も増え、戦力的に大きく成長した。これまでは最大の敵でありながらも、モブキャラ的にあっさりとやられてしまうような悪魔だけだったが、これからは大いなる力を持った悪魔も登場してくるのだろう。
随所でとびおの既視感が発生し、ここあとセイラ、どちらとも記憶のカケラを感じさせた。「マジカミ」が色んな可能性をもったループモノであるコトは間違いない。この先、どんな最悪の未来がとびおを襲うのか乞うご期待だ。
本ページにて使用されている画像はすべて『©Studio MGCM』に帰属。
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