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【マジカミ】第1部 第0章「チュートリアル」メインストーリーのあらすじ・感想・考察

公開:2019年07月22日 (最終更新:2021年07月15日)

アプリビレッジのもりすかだ。

本日は2019年6月26日から「DMM GAMES」にてPCブラウザゲームとしてリリースされている「マジカミ」のストーリー紹介を行っていこう。このゲームのプロローグは沙奈という少女が「見て……て……」と言いながら、いきなり液体となって消えていく姿は印象深いところから始まる。

エピソード1「カミサマン」

少女と共に消えていく意識。次に少年が目が覚めるとそこは不思議な空間、自分の部屋のようにも思えるし、何か違うような気もする。

ぼんやりとしながらきっと夢なのではないかと思い至ったところで、見覚えのない一人の少女に話しかけられた。混乱している状況に追い打ちで戸惑いを隠せない。そんな少年の様子を少女は楽しげに笑う。

「あたしのこと、覚えてる?」

もちろん、答えはNO。そして、自分のことを尋ねられても、何ひとつ覚えていないことに気がつく。記憶喪失になってしまったと慌てる少年を見て、少女は満足げに頷き「うまくいったみたいね」と恐いことを囁く。さらに当分はそのままでいてもらうと付け加える。自分のコトさえ思い出せない状況で混乱が深まるばかり。

そんな少年に少女が名前から教えてくれる。少年の名前は「量(はかり) とびお」、そして、少女は自分を「カミサマン」と名乗り、この場所がとびおの部屋だった空間を切り取った場所だと告げた。意味のわからない現状にとおびが不満を口にするとカミサマンと名乗った少女はイラスト付きで説明してくれる。そのイラストはとても下手だった。

説明を大まかにまとめると、この世界には「悪魔」というモノが急増しており、世界は崩壊へと向かっている。それを封じるためには「魔法少女」たちを使って、悪魔を退治しなければならないようだ。

名前からしてふざけている少女の話にとびおは不信感を隠せない。素直には話を信じてくれないとびおに、カミサマンは部屋にあったパソコンを見せる。モニターに写し出されたのは、見知らぬ二人の少女が渋谷のカラオケボックスで話をしている場面だった。

エピソード2「渋谷の少女達」

楽しげにずっと歌い続ける赤髪の娘「いろは」に青髪の娘「花織」はスマホをいじりながら呆れた様子。そんな中でふいに花織が口にしたおかしな話。SNSでフォローしていた「読者モデル」の一人が完全にネット上から姿を消していた。辞めたんじゃないかといろはは笑い飛ばすが、辞めたところで写真くらいは出てくるはずだと反論され、学校でもすでにクラスメイトが5人ほど辞めていなくなったことを思い出す。

大事件のような気配があるが、まだ学生の身である二人には現実の出来事として考えられなかった。そんな時、ふいにいろはの携帯が不気味な声で鳴り出す。

「ムゲンノカノウセイヲシンジマスカ?」

驚くいろはに花織は怪訝な顔でウイルスが入ったと注意を促すが、今度は自分のスマホにも同じ着信音が響き渡る。その様子を見ていろははおそろいだと安心するが、花織は納得いかない様子で俯く。喉が渇いたとドリンクを取りに部屋から出ようとするいろはに、鳴り止まないスマホを渡そうと花織も一緒に部屋から出る。

するとそこは――

カラオケボックスにいたはずなのに、全く見知らぬ場所に飛ばされていた。混乱する二人に、不気味な笑い声で近づいてくる謎の生き物の姿があった。

命の危険を感じた二人の悲鳴が辺りに木霊する。

エピソード3「無限の可能性を信じますか」

危機的な状況で、カミサマンはとびおに向かってあれが悪魔だとお気楽に語りかけてくる。とびおはそんな話よりもモニターの向こうで悪魔と遭遇しているいろはと花織のことが気になって仕方ない。「放っておいたら食べられちゃう」というカミサマンの言葉になぜか、とびおは泣いている「いろは」の姿が頭をよぎる。

放っておけないとびおはカミサマンに二人を助ける方法を尋ねると――

わけのわからない下手くそなイラストを使ってカミサマンは説明してくれた。PCを使って「オムニス(ラテン語ですべてのという意味)」を動かすコトで、とびおは部屋の中にいながら、二人のいる世界に関与出来るようになるらしい。

おもちゃみたいなオムニスで悪魔を倒せるのかというとびおの問いに、カミサマンはオムニスが関与した少女は、魔法少女に変身することができ、大きな力を身につけられると答える。彼女たちを救うためにそれ以上の話を聞くことなくとびおはPCにアクセスした。

「言い忘れてたけど……魔法少女にするためにはキスさせること」

話の途中でとびおはいろはと花織の元へとやってくる。

慌ててオムニスで話しかけるが、逆に怪しまれてしまう。なんとか説得しようと試みて、あっさりいろはが信じてくれた。悪魔に喰われて殺されるから魔法少女になってくれと頼むと、心配する花織の話などまるで聞かずにいろははノリノリで同意。

魔法少女に変身するためにはキスが必要だと思い出し、とびおはどうやってオムニスである自分にキスさせようか悩んでいると、「ムゲンノカノウセイヲシンジマスカ?」と再び鳴り響いた声。ハッと閃いたとびおはいろはに指示する。

いろはが「信じます」と答えるとユーザーの承認が確認され、「カミサマンシステム」が発動した。そして「――Kiss me please!」とせがむスマホにいろはがキスをすると――

エピソード4「二つ目の可能性」&エピソード5「オトコノコの決断」

いろはが魔法少女に変身した。

その力は凄まじく、襲って来た悪魔を順調に倒していく。しかし、次々に出てくる悪魔たちにじわりじわりといろはは追い込まれてしまう。一人では勝つのは難しいと悟ったとびおは、隣りにいる花織に目をつける。

「ムリムリムリ!」とごねる花織に「ならなきゃ死ぬぞ」と脅しをかけて、強引に魔法少女に変身させた。

雑な説明に文句を言いながらも、いろはと共に悪魔たちとの戦いに赴いていく。

悪魔たちを全て退治したところで、いろはと花織は元のカラオケボックスに帰ってきた。「黒まんじゅう」と花織にバカにされて説明を求められたところで、とびおの意識はふたたびカミサマンが待つ自分の身体へと戻る。

悪魔を倒したから元の世界に戻してくれとせがむとびおに、カミサマンはあっさりと「それは無理」と回答。むしろ悪魔たちとの戦いは、始まったばかりだと告げられる。

魔法少女になるためには、オムニスの力が必要で、バトルフィールドでもある異空間「ユラギ」に巻きこまれないようにするためには、とびおはずっと彼女たちの傍にいなければならない。

とびおの決断を不安な顔で眺めるカミサマン。そして、とびおは決断する。

「男ってのはな! 女の子を守るもんなんだよ!」

かっこよく言葉を締めくくり、とびおと魔法少女たちの戦いが今、幕を開けた。

チャプター0「チュートリアル」の感想

最近流行のライトノベルでよくある異世界漂流のような形で始まる本作「マジカミ」

謎の多い展開とダーク色の強いイラストで有りながら、ノリの良いキャラ達の掛け合いや会話で、プレイヤーを物語にグイグイと引き込んでくれる。チュートリアルだけあって、今後の展開などは全くわからないが、きちんとストーリーを読みたくなる面白さになっていた。

いろはが何も考えていないところや考えすぎな花織など、二人のアンバランスなコンビだけでもかなり満足できる。ここにさらにたくさんの魔法少女たちが加わってくるとなれば、期待は否応なしに高まっていく。世界に起こっている秘密やらカミサマンの正体、とびおの今後など魅せる伏線はたくさん備わっている。

グロい画像も多く使われている問題作だが、ストーリーは抜群に面白い。じわりじわりと強くなっていく悪魔たちに魔法少女がどうやって立ち向かっていくのか、乞うご期待だ!

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