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【このファン】第4章「この獣人達と野菜売りを!」ストーリー紹介、あらすじ・考察【このすば】

公開:2020年03月29日 (最終更新:2020年11月20日)

みなさん、こんにちは、アプリビレッジのもりすかだ。

前回の「このファン」のメインストーリーは、カズマが凄腕のトレジャーハンターであるメリッサの技術を盗むために、一緒にパーティを組んで、泥棒をすると言う話だった。しかし、カズマの陰謀がバレてしまい、借金が減るどころか、逆に増えてしまうという皮肉な結果に終わってしまった。

膨れあがっていく借金をカズマはどうしていくのか、これからの話に期待だ。それでは早速行ってみよう!

このファンメインストーリー この獣人達と野菜売りを!①

カズマは工事現場のバイトからようやく解放された。働いても働いても借金は減らずにむしろ増えてしまっている現状。いつまでこんな生活が続くのかと頭を抱えていた。そんな時、道ばたで倒れている女の子を発見する。アクセルの街でも珍しい獣人のようだ。一緒にいたアクアが持っていた肉まんの匂いに釣られて女の子は立ち上がった。

肉まんを渡すとスゴイ勢いで食べ尽くす。どこに住んでいたのか知らないが彼女は初めて肉まんを食べたようで、ひどく満足している様子。そんな彼女に向かって「ミーア」と呼ぶ女性の姿が見えた。ミーアはその女性に向かって「エイミー」と叫ぶ。

ミーアに甲斐甲斐しく尽くすエイミー、まるで二人は姉妹ように仲がいい。同じ村で育って10年以上一緒にいる関係のようだ。肉まんのお礼にと、エイミーは野菜をくれる。それはとてもみずみずしい野菜で、しかも、この辺では見かけない珍しい野菜まで含まれていた。

遠く離れた北の大地にある二人の村で育てた野菜で、二人はこの野菜を売るために色んな街を回っているところだ。だが、ミーアが倒れていたのもお腹が空かして倒れてしまうほど、売り上げはあまり芳しくなく、ほとんど売れていない。味に問題あるかと思ったが、それはとてつもなく美味しい野菜だった。

これだけ美味しい野菜なら絶対に売れるとカズマは新しいビジネスを思いつく。獣人の村で取れた野菜を独占販売するためにエイミー達に村まで案内してくれと頼む。カズマの願いを喜んで受け入れ、獣人の村「サムイドー」に向かうことになった。こうして、野菜成金となるためのカズマの新しいチャレンジが始まる。

このファンメインストーリー この獣人達と野菜売りを!②

カズマといつものメンバーはエイミー、ミーアと一緒に獣人達の村を目指していた。

雪が深いため、馬車で進むこともできずに1日程度歩いて向かう必要がある。村に向かいながら、獣人なのに野菜を作っていることが珍しいと言う話になった。どうやら獣人の村に住む人の多くが草食のようだ。そしてカズマは思い出す。以前見たキャベツのように、この世界の野菜が空を飛んだり、川を泳いだりすることを。

ふいに雪精の姿が見えた。それを見てミーアが美味しそうと近づく。以前にカズマたちは雪精に手を出して「冬将軍」に痛い目に遭わされたことがある。慌てて止めようとするが時遅く、ミーアは雪精を食べてしまった。そして現れる冬将軍――

カズマはスパッと殺されてしまう。目の前が真っ暗になり、次に目を開けるとそこには「エリス」がいた。

このファンメインストーリー この獣人達と野菜売りを!③

死んだときにしか出会えないレアキャラのエリスに出会えたことを喜んでいたが、ふいにアクアからの「蘇生の準備ができた」と声がかかる。

しかし、生き返っても借金地獄だと気づいたカズマは、生き返ることを拒否する。当然、アクアはカズマがいなくなったら、借金の返済を含めて困ってしまう。エリスに脅しをかけて無理やりカズマを生き返らせる。

なんだかふわふわとする感触を覚えてカズマは目を覚ます。そこには――

エイミーの膝枕だとわかり、欲望全開の発言をしてみんなに呆れられる。そんなこんなで村に到着すると、早速村長との会談を行う。

全ての野菜を売ってくれと頼むが、村長は首を横に振り、売りたくても野菜が育っていないことを告げられる。

このファンメインストーリー この獣人達と野菜売りを!④

雪の中で無数のトウモロコシが横たわっていた。ミーアはそれを見て号泣する。ジャガイモ、アスパラガス、大根、どれもこれも壊滅的な被害を受けていた。理由を聞くと例年よりも雪精が大量に発生し、厳しい寒さになり作物が育たなくなってしまったようだ。生き残った野菜は村の人たちが食う分しか残っていない。

しかし、こんな状況で野菜を育てられれば問題は解決するとカズマは前向きに考え、自分が解決すると提案する。

――それから数週間後。

村にはビニールハウスが複数設置されていた。バニルに資金を借りて、作ったようだがアクアはかなり不満げだ。

しかし、ビニールハウスの力は素晴らしく、野菜たちは寒さに凍えることなく元気に育ち始めた。結果を出したことで、村長は自分たちが食べる分を除いた全ての野菜をカズマに卸してくれることになった。

順調に交渉が進んだことで、野菜の生産量を増やすために、さらにバニルから資金を借りてビニールハウスの増設を行う。販売場所もウィズの店を貸してもらえることになり、ここまでは全てが順調だとカズマはほくそ笑んだ。

このファンメインストーリー この獣人達と野菜売りを!⑤

ウィズの店で野菜を販売したあと、カズマたちはギルドの酒場で祝杯をあげていた。獣人の村から持ってきた野菜は1日にして完売。予想以上の売れ行きだった。ついでにポーションも売れたことでウィズも喜んでいる。

野菜たちを収穫する際に手痛い反撃に遭い、ダクネスは全治一週間の怪我を負った。ダクネスが放っておくとすぐに無理をすると言う話から、昔、ミーアが無茶をした話に繋がる。エイミーが熱を出したときに、大人も躊躇する中で全身傷だらけになって薬を持って帰ってきたらしい。

そんなことがあってから、エイミーはミーアに対して異常なほどに過保護になった。いつでもそばにいてミーアを守っていこうと。ミーアが嬉しそうな顔をしているとエイミーも嬉しそうに笑う。

そんなほのぼのとした空気を醸し出していると、突然、酒場に物騒な声が響く。なんでも、劇場に「チャーリー」という変な男が暴れて、踊り子達が大変な目に遭っているらしい。チャーリーは以前の握手会でトロールになって暴れた男だ。シエロたちが危険だとカズマたちは急いで劇場に向かう。

劇場では、チャーリーがイヤらしい顔でシエロに近づいていく。そこに疾風のように早く駆けつけたカズマたちがやってくる。どうやらシエロ、リア、エーリカたちに怪我はないようだ。チャーリーのせいで物販が失敗したことを恨んでいたカズマは最初からやる気全開になっている。

ふいに出てきたダニエルの名前にウィズが反応する。しかし、今はトロールとなったチャーリーを倒すことが最優先だ。

このファンメインストーリー この獣人達と野菜売りを!⑥

カズマたちはトロールにトドメを喰らわせ、撃退に成功した。

逃げようとするトロールに、ウィズがダニエルについて質問をする。「トロールロード」のダニエル。どうやらウィズの古い知り合いのようだ。魔王軍に所属しており、当時から幹部の話が出るほどかなり強かった。だが、ダニエルは無類の踊り子好きで、魔王の命令を無視して、踊り子の追っかけばかりやっていたら除名されたらしい。

もう野菜の卸業者となったカズマは、プロデューサーではないとリアたちを冷たく突き放す。繋がりが切れた瞬間の手の平が壊死に、誰もがカズマをクズマと呼ぶ。

それから数日後。

獣人の村に完売の報告をしに来ていた。報告を聞いて村長は大喜び、カズマが次の仕入れの話を持ちかけると「もう野菜がない」と断られる。獣人は大飯喰らいで収穫した大半の野菜は自分たちで食べてしまう。尋常でない量の野菜も売り物ではないようだ。

大金をつぎ込んで作ったビニールハウスも人手が足りずに放置状態。外から労働者を雇ってきても、野菜は美味しくならないらしい。あくまでも獣人が育てるから野菜が美味しくなると……

バニルに事情を説明して、ビニールハウスの支払いは待ってもらえることになったが、今回も借金を増やすことになってしまった。借金は8億2000万エリスに膨らんだ。北の大地にはカズマの悲痛な叫びが響く。

次のエピソードへ続く >>

第4章「この獣人達と野菜売りを!」の感想

今回こそはうまく行くかと思われたが、やはり借金を作る結果に。ここまで来ると逆にどこまで借金が増えるのかが楽しみになってしまう。ストーリーとしては紹介していなかったが、陰で暗躍していたダニエルがようやく行動を起こしてきた。これでまたプロデューサーに戻ることになるかと思ったが、相手が実力者とわかった瞬間に素早く手を引くカズマ。徹底した危機管理能力は実に見事なモノだった。まあ、主人公としてはどうなんだろうというクズさぶりではあったが……

いよいよ、本作だけのオリジナルキャラも出尽くすだろうし、その後はどんな話になるのだろうか。ゲームの進捗にあわせて、また新キャラも追加されるだろうし、このファンはストーリーを含めて、まだまだ飽きることなく楽しめていけそうだ。それではまた次回!

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