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【アナデンペルソナ5Rコラボ】舞台は再び、ラクニバ村。アナデンの世界とジョーカーの世界が奇妙な運命で交わりはじめる。

公開:2020年11月02日(最終更新:2020年11月12日)

みなさんこんにちは、アプリビレッジのもりすかだ。

前回はふとした依頼でラクニバ村にやってきたアルドたち。そこでジョーカーと再会して、謎のシャドウの事件に関わって行く話だった。

今回はシャドウを発生させていると思われる原因を探るべく、時空の穴に飛び込んでいったアルドたち。そこで何を目撃するのか、そして、願いを叶えるソラニアの花に、誰が一体何を願ったのか。終盤まで気が抜けない展開だ。それでは早速見ていこう。

秘められた過去

モナたちが見てきた過去は、ジェルマンがテレジアにプロポーズし、「好きな人がいる」と言って断られた場面。フラれたジェルマンは嫌味などひとつも言うことなく、爽やかに去っていった。

エイミたちが見てきた過去は、子どもの頃にロニーにもらった「ガラスの指輪」が入らなくなったので、首飾りにしたとテレジアがロニーに報告しにいった場面。明らかにただの幼馴染みには見えない雰囲気は、言葉にはしなくても、2人の間に強い絆があるのは、遠くから見ていても明らかだった。

スカルたちが遭遇した場面は、床に伏せ苦しむロニーをテレジアが必死に看病するところだった。テレジアには告げていないがすでに薬の効果もほとんど利かず、死が間近に迫っている。近くにはジェルマンをもいて、ロニーを必死に励ましていた。遠巻きに2人の感情を知り、ロニーとテレジアの関係を応援している素振りさえ見せている。

アルドたちが遭遇した場面は、テレジアの家にロニーがジェルマンを呼び出したところだった。ロニーは自分の死期が近いことを知っており、薬をもういらないと告げる。ジェルマンは必死に説得するが、ロニーの決心は固い。長くは生きられない自分の代わりに、テレジアを幸せにして欲しいとジェルマンに頼む。

考えた末にジェルマンは、その提案を受ける代わりに、友としてこれからも薬を受け取って欲しいとロニーにお願いする。テレジアとジェルマンの結婚の後押しをしたのは、他でもないロニー本人だった。

元の時間軸へ戻ってきた面々、自分たちが見た状況を伝え合う。テレジアとロニーは相思相愛。しかし、病気で死期が近いのでロニーはテレジアのことをジェルマンに託した。テレジアの気持ちはどうなのかという話が出てきて、ロニーに話を聞きに行く。

そこで、ロニーの話では、ジェルマンにテレジアを任せた場面を、テレジアは外から隠れて見ていたらしい。それをきっかけにジェルマンとの結婚に同意したようだ。だから、誰も不満なんて持ってないとロニーは告げる。

みんなが納得しているなら、これから何をすればいいのかわからなくなってしまう。だけど、たった一つ、気がかりがある。それはテレジアが「助けて」と頼んできたことだ。だったら、少なくともテレジアの考えはそんなに簡単なことじゃない。何かもっと違うことで悩み、シャドウという存在を作り出してしまったはずだ。もう1度、ソラニアの花に願い、過去を見せてもらう必要がある。アルドたちは再び、結婚式場へ向かう。

結婚式場に着くとすでに時空の穴が開いていた。今度は全員で穴の中へと飛び込む。

歪んだ欲望に隠された本心

戻った過去は同じ結婚式場。そこで1人思い悩み、ソラニアの花に祈りするテレジアの姿があった。そして、そこで願った願いは「ロニーのお嫁さんになる夢をどうか――」

大好きなロニーとの結婚を諦めるため、本心とは真逆のことをお願いしてしまったテレジア。その抑制された感情からシャドウが生まれてしまったようだ。鐘の音を聞くとおかしくなるのも、祈ったときに偶然、鐘が鳴ったからだと落ち着く。

間違った願いなら、解決する方法がある。モナはテレジアから歪んだ欲望をオタカラにして盗み出すと告げた。改心させることで、シャドウも消え、テレジア自体の悩みも消える。行き着く先は同じだったんだとアルドは喜ぶ。

こうして、同じ目的になり、アルドとジョーカーはようやく手を取ることができた。そして、オタカラ奪還作戦へと移行していく。

迫り来るタイムリミット

今回はメメントスで出会ったシャドウだから、個人のオタカラが眠る「パレス」に入る必要はない。しかし、実体化していない今の状態では、オタカラを盗む術もなかった。どうにかして、自分たちの手で欲望を実体化させる必要がある。そんなことを話しているうちに時間は思ったよりも過ぎていた。

迫る結婚式、タイムリミットは近い。作戦があるというジョーカーに全てを託し、護衛の任があるアルドたちはテレジアの元に戻ってきた。どこか暗い様子を漂わせている。結婚式が近くて緊張しているだけと笑顔を見せ、ロニーにもらったガラスの指輪を捨てようとする。ひとまずアルドが預かり、自分たちを信じてくれと告げる。

その頃、ジョーカーたちはテレジアに出す、予告状を作っていた。それを見て、テレジアが自分の欲望を「認知」すれば、きっとメメントスへの道は開かれ、シャドウが姿を見せるはずだ。そのためには、予告状を見せたタイミングで鐘の音が聞こえてくる必要がある。鐘の音はこれまでのことから、テレジアの結婚への意識を強めているのは間違いなかった。

手段も方法もわかった。あとは実行するだけだ。

アルドたちと合流したジョーカーは作戦の概要を話す。着付けをしているから予告状を渡すのは女の子だと言う話になり、ヴァイオレットが手を上げる。次の鐘の音に合わせて作戦を開始しようとするが、どうやらもう最後の鐘がたった今、鳴り終わった後らしい。手段を失って呆然としているところで、エイミが提案する。

「それなら、無理やり鳴らしましょ」

作戦は開始され、ヴァイオレットによって予告状は手渡された。そして、鳴り響く鐘の音。ついにメメントスへの道が開かれた。

テレジアの欲望を盗みだし改心させよ

テレジアを救うため、時空の穴へ飛び込んでいく。その先には想像通り、メメントスが広がっていた。ここまで来たら、あとはやることは一つだ。みんなが奥へと足を踏み入れていく中、アルドはジョーカーを引き留める。

助けを求めたのはテレジアだけじゃなく、ソラニアの花もだったんじゃないかと言うアルド。願いを叶えてしまったら、テレジアが苦しむことがわかって、それでも叶えなきゃいけないから、ジョーカーたちとまた出会わせてくれたんだと。色々なことが都合良く進んだのは、願いを叶えるソラニアの花の力があったからに違いないと。

アルドの意見にジョーカーも賛成する。にこやかにそれだけ話し終えると、アルドたちもみんなを追いかけ、奥へと進んでいく。別れの刻が迫っていることを予感させながら……

最深部へ到達し、ついにテレジアのシャドウを補足する。自分の本心をようやく認知したテレジアの体内から妖しく光る赤い珠が姿を見せた。それは実体化していき、巨大なモンスターに姿を変える。

長く過酷な戦いを経て、ついにテレジアのシャドウを討伐に成功する。

出てきたオタカラの芽をジョーカーが回収した。それがそのまま育っていたら、パルスになっていたかもしれないとモナが呟く。

ロニーを愛していることを思い出すと、テレジアのシャドウは「ありがとう……みんな……」と言い残して消えた。

これで一連の問題は全て解決したはずだと安心していると、時空の穴から急激にエネルギーがなくなっていくのをリィカが感知した。戻れなくなると、みんな急いで時空の穴へと向かう。

消えかかった時空の穴の前で、ジョーカーたちと最後の別れをする。アルドたちが時空の穴を抜けると、また記憶から消えてしまうに違いない。互いにそれを感じながらの別れだった。そんなジョーカーたちに向かって、アルドは――

思いがけないアルドの言葉に、誰もが笑いを溢してしまう。こうして、二つの世界が交わった大冒険が幕を閉じる。

アルドたちが戻ってくると、すでにテレジアとジェルマンの結婚式は始まっていた。改心できたかどうか気になりながら、急いで結婚式に参加するアルドたち。式ではすでに永遠の愛を誓い合う場面だった。

ジェルマンは誠実に「誓います」と答える。次はテレジアの番だ。牧師がテレジアに「加護の剣を誓いますか?」と尋ねる。それに対して、長い沈黙の後、ハッキリと告げた。

テレジアの言葉で騒然となる会場。罵声の一つでも浴びせられそうな状況で、ジェルマンは一歩前に出て、「それでいいんだと……」とテレジアに囁く。そして、みんなの前に出て「テレジアの新しい門出です」と叫んだ。裏切ったはずのジェルマンに優しい言葉をかけられて、祝福すると言われては、誰も文句なんて言えるはずもない。

みんなに歓迎されるムードの中、アルドが預かっていた物をテレジアに返す。それを受け取り、礼を告げるとロニーの元へかけだした。

結婚式場でそんな出来事があっているとは知らず、ロニーは絶望の淵にいた。一度は納得したテレジアの結婚ではあったが、不意に戸棚から落ちてきたガラスの指輪を見て、自分の気持ちを思いだしてしまったのだ。いてもたってもいられなくなり、ロニーは家を飛び出す。テレジアに自分の本当の気持ちを伝えるために。

そうして、鐘の音に導かれるように2人は出会う。

ペルソナコラボ第二弾の感想

三角関係の話で正直微妙かなと思ったが、きちんと読み進めていくと伏線もたくさん張ってあり、面白いストーリーになっていた。ただ、若干移動が多く、だれ気味になるのは否めない。特にテレジアの気持ちなんて、最初から明らかだったのに、時空の穴を連発させて、ようやくアルドたちが気づくような展開にしたのはいただけない。もう少し短くして、ジョーカーたちとの絡みを多くしてくれた方がファンの人は嬉しかったはずだ。

あと、ロニーは病気でもう長くはない設定があるので、2人は最後に結ばれるような描写で終わるのもどうなのかと思ってしまった。結婚をゴールと考えるなら、愛する人と結ばれて終わりだが、スタートと考えると、数年後にはテレジアは未亡人だ。その後の生活などはどのように考えているのだろうか。いつかジェルマンと結婚していた方が良かったと、後悔してしまいそうだと思うのは私だけではないはずだ。

まあ、ロニーが死んだ後にジェルマンが求婚する可能性も否定できないが…… とにかく、みんな幸せになれるように祈りたい。それではまた、別のストーリーでお会いしよう。

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